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 これからも川浦川で ネコギギに会いたい 渡辺勝敏さん（東京水産大学研究生） 川浦川に生息する国指定天然記念物のネコギギ。東京水産大学で魚類生態学・系統学を専攻する渡辺勝敏さんはネコギギ博士。平成２年から川浦川でネコギギの調査を進めています。「子供のころから魚が好きでしたね。大学では、今まであまり研究されていなかったネコギギに注目しました。ネコギギは三河湾・伊勢湾に流入する一部の川のみに生息します。ナマズの仲間で、うろこがなくて８本のひげがあるのが特徴。環境庁により絶滅危惧種にも指定されています」と渡辺さん。 昔は多くの河川にいたネコギギも、人々の生活の変化とともに激減。川浦川にネコギギが残ったのは奇跡ではないでしょうか。「ネコギギは水がきれいで、隠れ家となる岩穴などが多く、えさとなる水生昆虫が多い川に生息します」川浦川はこうした条件を比較的満たしていると渡辺さんは考えます。「三和小のホタル研究室で、ネコギギの産卵を日本で初めて確認したことは忘れられませんね、感動しました」渡辺さんは、この研究成果を論文で発表しました。 「伊深・三和の里は、私の第二のふるさと。川浦川は、これからもずっとネコギギのすむきれいな川であってほしいですね。川浦川に行けば、いつでもネコギギに会えるように」渡辺さんの研究は、これからも川浦川を舞台に続きます。  河川改修や道路工事の前に、渡辺さんはネコギギを捕獲して保護する。
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