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川浦川と
共に生きてきた

酒向幸雄さん(津保川漁業協同組合三和支部支部長)

 津保川漁業協同組合では、魚釣りを楽しんでもらおうと、川浦川などにアユやアマゴを放流します。シーズンを前にした5月9日、稚アユ100キロを放流。「漁協では、魚の放流や川の清掃活動などをしています」と津保川漁業協同組合三和支部長の酒向幸雄さん。
 子供のころから川浦川と共に暮らしてきた酒向さん。「子供のころはよく裸で泳いだよ。ウナギが捕れたら、関のウナギ屋に売って小遣いを稼いだことも。川浦川は大切な友達だね。しかし、忘れてはならないのは、川が荒れ狂った昭和43年8月の集中豪雨。自然には、怖い一面もあるんだ」
 酒向さんは、少し変わった漁法を教えてくれました。「冬の寒いとき、げんのう(金づち)で岩をたたくんや。すると魚がびっくりして浮いてくるわ」この漁法は、今ではほとんど行われないとのこと。また、アユの友釣りも難しくなってきたといいます。「アユの性格が変わったきたのかなぁ、縄張り意識が薄れて親アユにかからなくなってきた」と酒向さん。渇水も酒向さんは気掛かりです。川の水が少なくなると、アユの運動量が落ちて成長も悪くなるからだそうです。
「みなさんも魚釣りをお楽しみください。ただし川はみんなの川ですから、ルールを守ってください。入川券をお買い求めのうえ、ごみは各自でお持ち帰りください」酒向さんから釣り人へのメッセージです。


稚アユを放流する酒向さん。川とのつきあいは長い。


川浦川物語目次

川浦川は自然の楽園川浦川を愛する人たち自然と一緒に暮らしたい
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