三和町を 日本一の ホタルの里に 後藤宮夫さん(三和の源氏ボタルを守る会会長) 昭和34年の伊勢湾台風や昭和43年の8・17集中豪雨などにより、三和町のホタルは激減。そのホタルを復活させようと昭和45年にホタル保存会が発足し、保存会は平成元年に三和の源氏ボタルを守る会へと発展しました。「災害でホタルがすっかり少なくなり、寂しかったですね。そこで、昔のようにホタルの乱舞を復活させようと保存会をつくり、川掃除や草刈りを始めました」と会長の後藤さん。 今、ホタルを守る会では草刈りなどの川掃除と同時に、ぼかし作りにも取り組んでいます。「ホタルがすむには、美しい水が必要。野菜くずを川に流さないで、さらにたい肥になるようにとぼかし作りを始めました」ぼかしで育てた野菜は、カワニナのえさにもなるといいます。後藤さんらの作ったぼかしは、一袋50円で農協で販売中。 ぼかしの収益金は、ホタルを守る会の長年の夢であったカワニナの養殖の資金にもなります。「人工の川を作って、今年からカワニナの養殖にチャレンジします。早くカワニナを川へ放流したいですね」と後藤さん。 三和の里にホタルが復活した理由を、後藤さんは次のように話します。「小学生がホタルの幼虫を放流し、私たちがえさのカワニナを放流する。地域の人たちも川を掃除したり、生活排水を上手に処理する。地域の人たちみんなの協力でホタルが復活しました。これからもホタルを守り続けたいですね」 ぼかしを作るホタルを守る会のみなさん。 |