道とのかかわり方は人それぞれ。
あなたにとって道とは・・・

道は私たちのくらしになくてはならないもの。誰もが少なからず道とかかわって生きています。かかわり方は人それぞれ。時の流れとともに生活様式が多様化してきたように、道と人との接し方も多様化しているようです。

個性あるまちづくりをこの道から
中山道若衆会 今井慎一さん(太田本町)

旧中山道太田宿に立ち並ぶ商店の後継者などが集まり、まちおこしを始めようと結成した中山道若衆会。私もそのメンバーに加わって、中山道まつりや宿の市・ふれあい風土舎の運営など、みんなと一緒にいろいろな活動を展開中です。
けれども、私たちの力だけでまちおこしを行おうとしても限界があります。地元や行政の理解と協力が必要不可欠。それらを得るために、若衆会としてこれからどのような働きかけをしていくか。今後の活動の焦点は、そこにあります。
ところで、うちはパン屋ですが、道の景観をよくするため、和風レトロ調に改装しました。他の若衆会のメンバーにも改装した人があり、お客さんにも「個性的だね」と好評です。
個性の時代といわれる今日、このまちが個性を主張できるよう、私たちもがんばります。


障害者にもやさしい道を
ドライバー歴16年 坂井苗子さん(蜂屋町)

車いすの生活のため、ほとんど家の中にいた私ですが、自動車免許を取得してから行動範囲が広がりました。
しかしまちに出てみると、困ることも多いですね。例えば、車道と歩道との段差。車いすは、スロープがないと歩道に上がれません。それに、車いすマークがある駐車スペース。ドアを大きく開閉できる広さがないと3乗り降りできません。
私は、障害のない人が障害者と同じ状況を体験できる機会があればと思います。その経験は、きっとやさしいまちづくりに生かされると思うからです。
みんなで手を取り合って生きていけるまちは、みんなの理想。私は道から、そんなことを思いました。


自然や景観との調和を
天気がいいと健康の森まで歩く 本美雅男さん(加茂川町)

毎朝目がさめると、木曽川沿いの堤防道路へ来て散歩しています。ここは自動車進入禁止だし、川がすぐそば。風が気持ちよくて、とてもいい気分です。
この道のような、歩いていて気持ちのいい道が増えるといいですね。歩道が整備されている道には、街路樹が植えてあると歩きやすくなると思います。これからは機能ばかりでなく、快適さとか景観などを考えた道路整備を進めてもらいたいです。そして、世界に自慢できるような、「道のまち」にふさわしいすてきな道をつくってもらえたら、毎日そこへ散歩に出かけたいですね。


みんなの道、一人ひとりが大切に
交通指導員 平野 含さん(蜂屋町)

朝の通勤ラッシュは、児童や学生の通学時間帯にあたり、ヒヤッとする場面に出会うこともあります。ドライバーは急いでいるのか、乱暴な運転を見かけることが多いですね。赤信号でも平気で突っ込んでくる人がいます。ゆとりを持って安全運転してほしいものです。
路肩をみてみると、たばこの吸いがらやジュースの空き缶、その他いろいろなごみが捨てられています。
道は自分だけのものではありません。自分勝手な行いをつつしんでマナーを守れば、交通環境や生活環境はもっとよくなるはずです。


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