ごみを資源に

地球資源集団回収

 平成9年度では、PTAや子ども会など延べ67団体が資源回収を行っています。総回収量は新聞紙、牛乳パック、アルミ缶、古着・古布など約2、105トン。これは、平成9年度の可茂衛生センターでの美濃加茂市の処理量の約2か月分にもあたります。
アルミ缶回収

 生活学校や市内の4モデル地区での回収量(9年度)は約12トン。ポイ捨ての代名詞ともいわれる空き缶。でもリサイクルの優等生。アルミ缶は約70%の再資源化率になっています。

コンポスト

 家庭から出る生ごみを堆肥にリサイクル。平成3年度から始まった奨励制度も7年目。9年度末までに1、068基が設置されています。(コンポストの購入代金の2分の1を補助。限度額4、500円)

ごみになるものを持ち込まない

 リターナブルビンを使ったものや、詰め替え用の製品など、捨てる割合の少ないものを選ぶ。買い物には、買い物袋を持参。過剰包装を断る。使い捨て商品はなるべく買わず、同じ用途ならリサイクル製品を選んだりすることで資源の消費を減らしましょう。
 また、冷蔵庫やテレビなどの耐久消費材は、故障しても直せるものは修理するなど、ものの寿命をできる限り延ばす使い方をしましょう。

容器包装リサイクルは平成11年4月から

 私たちの家庭などからでる一般廃棄物の約6割(容積比)を占めるビン・缶・ペットボトルなどの減量化をすすめるのが重要なカギとなっています。容器包装廃棄物の減量化と資源の有効利用を進めるため、平成9年の4月から容器包装リサイクル法がスタートしました。分別対象品目は7品目で金属缶(スチール・アルミ)、ガラスびん(無色・茶・その他)、紙製容器包装(飲料用パック)、プラスチックの容器包装(ペットボトル)。12年度からは段ボール・その他の紙製容器包装、ペットボトル以外のプラスチック製容器包装が加わります。
 市では、可茂衛生施設利用組合が建設している、一般廃棄物処理施設「笹ゆりクリーンパーク(仮称)」(可児市内)の使用開始(平成11年4月)に合わせてスタートの予定。現在組合加入市町村との最終的な詰めに入っています。

定期的な回収・処理システム構築へ向けて


片桐克己さん
(可茂地域農業用使用済みプラスチック適正処理推進協議会長)

 近年、食生活が豊かになるにつれ、農家は消費者の要望を満たすため多種多様で高品質な農産物を長期的・安定的に供給することが求められるようになりました。そのためビニールハウスによる農作物の栽培が盛んになりましたが、農業分野から排出される使用済みプラスチック類も年々増加してきました。
 しかし、廃プラスチックなどの野焼きによる処理によってダイオキシン発生が注目されるようになり、可児・加茂の市町村と農協、県事務所で協議会を設立し、使用済みプラスチック類の適正処理に取り組むことになりました。
 7月末、協議会では、「地球にやさしい農業の実現」に向けて今後のプラスチック類の回収システムをつくるため、試行的回収を行いました。集まった使用済みビニール類は、合成樹脂のリサイクル業者に引き取ってもらい、塩化ビニールは床材や杭などに再生利用されます。今後は、定期的な回収システムの構築とジネンジョ用のパイプのリサイクルや他のビニール類の処理を図っていきたいです。


特集/なぜリサイクルなの? ごみ問題は環境問題

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