増え続けるごみ




 美濃加茂市・可児市・坂祝町・富加町・川辺町・七宗町・八百津町・白川町・東白川村・御嵩町・兼山町で構成する一部事務組合の可茂衛生施設利用組合では、この11市町村からでるごみを処理しています。可茂衛生センターでの平成9年度搬入量44、575トンのうち可燃ごみは37、392トン。同センターでの年間焼却可能量約36、000トンを上回り、すでに限界に達しています。
 美濃加茂市に限ってみてみると、表のように平成8年度から9年度にかけて約900トンと大きく増加しています。人口増と比べてもあまりに急激な増え方です。これはダイオキシン報道による一般家庭からのごみの増加が大きく影響しているように思われます。
 しかし、ダイオキシンが怖いからといって、何から何までごみとして出してしまうのは短絡的すぎます。焼却炉の焼却能力を越えたごみの焼却は、炉の機能低下を引き起こしダイオキシンの発生につながることにもなります。

ごみの処理には膨大な費用が

 市の平成9年度のごみ処理にかかった費用は、約4億4、690万円。私たち市民1世帯当たり約3万円を負担していることになります。ごみが増え続けば処理にかかる費用も増え続けます。
 今年度7月までの可燃ごみの処理量は、昨年の同時期と比べて約12・5%の増加で、400トンも増えています。毎日市民のみなさんが1人当たり新聞紙(朝刊)分の重さ約100グラムを減らすだけで、年間の排出量の約15%をカットすることができます。

環境にやさしい(仮)「笹ゆりクリーンパーク」

左は平成11年4月から使用開始となる
(仮)笹ゆりクリーンパーク完成予想図


 ごみ処理施設・粗大ごみ処理施設内で発生する排水、最終処分場内の雨水は、再利用後ごみ処理施設で蒸発処理。区域外へは放流しません。
 焼却灰はすべて約1、350度の高温で溶融。スラグ化(ガラス固化)して最終処分場に埋立。また、道路の路盤材などの再利用も考えています。
 排ガスは「バグフィルター・触媒反応塔」など最新鋭の設備で処理。ダイオキシンの新ガイドライン0・1ナノグラム以下をクリアする高度処理をします。
 ごみの焼却で発生する熱を利用して2、500キロワットを自家発電。施設の必用電力の約3分の2を発電、化石燃料などの外部からのエネルギーを極力減らします。
 リサイクルプラザでは、アルミ・鉄・ガラスびんを資源として再利用できるよう選別。
 ごみ問題や環境問題についての研修・啓発を促すフィットネス研修館も設置されます。


特集/なぜリサイクルなの? ごみ問題は環境問題

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