処理側からみた分別収集


 分別収集の現状を探るにあたり、処理する側の可茂衛生施設利用組合ささゆりクリーンパークに足を運び、実際の処理工程を見てみました。
 まず、資源物のビンや缶をを処理している施設に行ってみました。貯留ピットと呼ばれる施設では、運びこまれたビンや缶の収集袋を破る作業を行います。その工程を見ると、何も問題がないように思われます。しかし、実際に処理を行っている可茂衛生の職員に聞いてみると、処理するビンや缶の量は減ってきていますが、まだ、次のような問題点があるようです。
収集車から出される資源ゴミ。 この貯留ピットで袋を破る作業が行われる。
◇ビンや缶の中に何か入ってい てきれいになっていない。       
◇資源物の収集袋でありながら、陶器類が混ざっている。
◇農薬等の劇薬のビンが混ざっている。
せとものなどの陶器類はリサイクルできるものではありません。上のようにガレキ類として出してください。 農薬等のビンは飲食用のビンではありません。販売店へ持っていってください。(上のような不燃物のビン類とも違います。)


 ここであげている問題点は一部に過ぎません。このように指摘されるということは、まだゴミの分別が徹底していないということでないかと思われます。特に危険なのが農薬等の劇薬のビンが資源物のビンに混ぜて捨てられていることです。なぜなら、次に行う再資源化のための飲食用ビンの選別は機械ではなく、職員による手作業にゆだねられているため、農薬等の劇薬のビンが混ざっていると選別を行う職員が非常に危険だからです。農薬等の劇薬のビンは収集袋に入れず、販売店へ持っていってください。
 不燃物の処理については、すべて機械化されていますが、機械で処理する前に処理できないものを除去する作業があり、これについては職員による手作業です。しっかり分別して集積場に出せば、簡略化できる工程です。
 一方、可燃ゴミを処理している施設では収集車が、到着するたびにゴミピットと呼ばれるところに可燃ゴミを吐き出します。深さ30rはあるゴミピットのすでに3分の1以上が埋まっています。
 実際の処理では、クレーンでかき混ぜ、ピット内のゴミ質を均等にしその後に焼却処分します。実際にピット内の捨ててあるゴミの量を見ると、相当な量であることを実感させられますが、以前と比べると家庭系の可燃ゴミは少なくなってきているようです。


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