伝説の地・御殿山

話 星野一男さん(三和町)
住まいが廿屋側の御殿山登山道の入り口の近くにある。
伝説を詳しく知る人のひとり。


 遠い昔、美しいお姫様と2匹の大蛇が、加賀(石川県)の白山から雲に乗ってやってきた。お姫様と大蛇は、三和にある一番高い山に降りて、きれいな館に住んで里人の幸せを守り、里人はこの山をゴテンザン(御殿山)と名付けて、いつまでもお姫様の徳をたたえたそうや。
 御殿山の東にある岩場にはサルの群れが集まり、西の洞にはお供をしてきた2匹の大蛇がすんで、お姫様を守っとった。大蛇は、1日に一度はお姫様のとこへ舞い上がり、ときには雲を吐いてお姫様を守っとった。
 みんなに大切にされて暮らしとったお姫様は、夏のあっつい夜には、頂上から少し下にある「涼み壇」で涼みをしてな。中秋の名月の夜には、日本中のけだものが「涼み壇」の下にある「おどり場」に集まって、一晩中歌をうたい踊りをおどって、お姫様をなぐさめたんやと。
 この伝説は、郷土の歴史研究家が本としてまとめたものもあるし、市史にも紹介されとるよ。

地図内の番号をクリックすると写真と説明が見られます。


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