鼓動が心に響く 牧野太鼓

  「おん祭MINOKAMOを祝い、
最初に打ち鳴らすは牧野祝い太鼓!」「えぃやー」
ドンドコドン、ドンドコドン、ドンドコ、ドンドコ、ドンドコドン…
 最前列に立つ女の子の掛け声で、牧野太鼓の演奏が始まる。大地を揺るがす太鼓の音が、会場いっぱいに響き渡った。勇壮な太鼓の音を聞くと、自然に胸が高鳴り血が騒ぐ。観客の心に鼓動が響いたとき、それが打ち手と聞き手が一つになった瞬間だ。
 おん祭MINOKAMOや産業祭などで、見事な演奏を披露する牧野太鼓。牧野太鼓は8年前に牧野地区で誕生し、最初はたたく太鼓も無く、まったくのゼロからスタート。しかし今は、岐阜や名古屋で公演し、海を越えてダボのイベントに参加するなど活躍の場を広げつつあります。牧野太鼓は、美濃加茂の大きな魅力です。
 参加者は、小学1年生から大人まで、そしてアメリカ人と実にさまざま。人と人とのつながりが希薄になってきたといわれる現代、このように世代を越え、国境を越えて人が集い、一つのことに取り組む、その姿には新鮮ささえも感じます。牧野太鼓の魅力を探り、私たちが忘れかけている「人と人とのつながり」について考えてみます。




鼓動が心に響く 牧野太鼓 目次

人が集い、太鼓が生まれ、鼓動が響いた
「太鼓を聞いてよかった」その言葉がうれいい
太鼓はみんなの汗と涙の結晶だ
オーストラリアの大地に牧野太鼓が響きわたる
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