介護保険制度はこうなります


老後の安心をみんなで支える


 いままでの福祉は、公費を財源とした介護のサービスを、各自治体が独自に提供してきました。介護保険制度では、介護サービスにかかる費用を、40歳以上の人が全員加入者となる保険料と公費で半分ずつ負担するもので、この事業の運営は美濃加茂市がします。40歳以上の人が、介護が必要と認定されたときには、費用の1割を払って介護サービスを利用するしくみです。
 この制度は、いま保険料を払っている医療保険とよく似ています。でも医療保険では、病気になったりした時に、お医者さんへ行けば診てもらえるのに対し、介護保険では「要介護認定」という一つの関所を通らなければなりません。要介護認定では、要支援、要介護1〜5と身体の状態によって分けられ、要介護認定で決められた限度内で、自分にあったサービスを利用することができます。
 昨年行った実態調査の「介護が必要になった時だれに介護して欲しいか」との問いに、65歳以上の高齢者一般調査では「自宅で家族を中心に介護して欲しい」29煤A自宅で介護を受けている要援護高齢者調査でも26狽ニ、家族中心の介護を望んでいます。
 しかし、統計によると65歳以上の高齢者の場合、亡くなる半年前には約3割の人が寝たきりになるといわれ、核家族化や女性の社会進出など、家族で世話をすることが難しくなってきています。加えて、家庭内での老人虐待や介護の負担に耐えかねた悲しい事件も起こるなど介護が必要なお年寄りを抱える家族の問題も深刻化しています。介護保険はこれらの深刻化する介護問題を解決する切り札として、期待されています。


特集/どう変わる介護サービス


どう変わる介護サービス
介護保険制度はこうなります
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介護保険で受けられるサービス
こうして決まる。ー介護保険料ー

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