第4次総合計画につなげる節目の予算

 3月の市議会定例会で平成11年度予算が決まりました。平成元年から「快適で活力ある個性豊かなまちづくり」を目指した第三次総合計画も今年度が最終年度。全市下水道化・大規模区画整理事業・幹線道路の整備などの都市基盤整備や高齢者福祉、ごみの分別収集と交通安全対策、文化の森など、第四次総合計画につなげるために対応しなければならない事業を盛り込んだ予算です。
 一般会計予算は、前年度当初予算に比べ五・四%の伸び。現在の社会経済情勢や行政改革に配慮し、経常経費の抑制と効率的執行に努めるとともに、市民本位の行政運営を進めます。
平成11年度
会計別予算額

会  計  名

平成11年度

平成10年度

伸び率
(%)

一般会計

193億8,900万円

183億8,800万円

5.4

 国民健康保険会計

29億2,509万円

26億7,242万円

9.5

 老人保健会計

35億2,152万円

34億1,981万円

3.0

 公共下水道事業会計

26億8,097万円

27億8,706万円

-3.8

 特定環境保全
 公共下水道事業会計

8億2,599万円

7億9,619万円

3.7

 農業集落排水事業会計

6億9,534万円

7億3,759万円

-5.7

特別会計

106億4,891万円

104億1,307万円

2.3

水道事業会計

23億6,653万円

22億8,819万円

3.4

合    計

324億444万円

310億8,926万円

4.2


歳入

 自主財源では、個人住民税の特別減税などで前年度より市民税が減ったものの宅地化や新築家屋の増加などによる固定資産税の増加を見込み、前年より7千5百万円増加の70億円を見込んでいます。繰入金は、財源不足を補う財政調整基金の取り崩し額が2億5千万円減って3億5千万円となったものの、郷土資料館建設基金から(仮)文化の森建設に2億8900万円、活性化推進基金から津田左右吉博士の生家の移築・保存や上古井公民館の全面改修に1億8400万円を取り崩すなど前年度より3億9600万円増加の14億6600万円となりました。
 依存財源では、市債が前年度に比べ約11億5千万円の増加。文化の森建設にかかる借り入れが18億4900万円と全体の6割弱を占めるなど大きく伸びましたが、交付税措置による財政支援のある事業(市営住宅建設を除く)を選択するなど、長期的な財政運営に留意して活用を図ります。
 市税収入の違いによる自治体間の格差が一定の水準になるよう国から交付される地方交付税は、介護保険制度、下水道事業などの事業費や地方債の元利償還金(借入金の返済)の補てん分などを見込んで3億円の増加となりました。


歳出

 義務的経費では、扶助費の福祉医療費など福祉関係で1億3400万円の増加など前年度より1億3700万円の増加。
 その他の経費では、ごみ分別収集に伴うごみ処理委託料など4800万円、介護保険関連事務費やデイサービスの委託料6500万円、シティプラザの維持管理費3400万円など物件費が前年に比べ3億2400万円の増加となっています。また、補助費等では新しくなったごみ処理施設ささゆりクリーンパークの維持費など可茂衛生施設利用組合の負担金が前年度に比べ4600万円増えています。
 投資的経費の普通建設事業費は、前年に比べ4億5千万円の増加。これは継続事業で進めてきた文化の森整備事業が完了年度を迎え、前年度に比べ11億4千万円増加の21億1200万円と大きく伸びたことによるものです。

*人件費 職員給・議員報酬・退職金など
*公債費 借入金の元金・利子の支払にかかる費用
*扶助費 児童・老人などを援助するための費用
*物件費 賃金・旅費・委託料など消費的な経費
*補助費等 一部事務組合への負担金や各種補助金など
*繰出金 一般会計から下水道会計などの他会計や基金へ出す費用
*普通建設事業費 道路・学校・博物館・などの建設にかかる事業費



特集/三次総の総仕上げ


第4次総合計画につなげる節目の予算
魅力に満ちた新しい都市づくり
活力ある産業都市づくり
安全で快適な生活都市づくり
心がかよう福祉都市づくり
個性豊かな教育都市づくり
総合的な行政運営
市民1人当たりの使い道

バックナンバー
Topに戻る