ワイワイトーク
いきいき子育てしよう


今井光代さん保健婦
保健センターに保健婦として勤務。子育てまっ最中のお母さんたちをあたたかく見まもる。3人の子供を育てる母親でもある。


山口路代さん中富町
2人の子供雄太郎くん(7歳)とまゆちゃん(1歳5カ月)の母親。夫の父母と同居しながら、がんばって子育てをしている。





































   子育てに悩みや不安はつきもの。だけどお母さんやお父さんに元気がないと、子供たちも元気がなくなってしまう。  そう、お母さんもお父さんも子供たちも、みんな元気がいい。この街には、そんないきいき子育てを実現している人、それを応援している人がいます。いきいき子育てまっ最中のお母さんと保健婦に「いきいき子育てするコツ」を伺いました。このメッセージが、子育てまっ最中のお母さんやお父さんの「応援歌」になることを願っています。 。

歩いていけるところに公園があるといいな
上田 家の近くに公園はないですが、豊かな自然の中で子供は遊んでいます。子供が小さいときは、土や石にふれることが遊び。そうした遊びができる環境もすばらしいと思います。しかし子供が成長して遊具を求めると、歩いて行ける距離に公園がほしいですね。

山口 炎天下や雨のとき、総合福祉会館のサンサンルームへ友達と子供をつれてよく出かけます。総合福祉会館で行われる予防接種でサンサンルームを初めて知る人も多く、「乳幼児が自由に遊んでいい場所だよ」と、もう少し積極的に伝えてください。

斉藤 道路は段差が多くて、ベビーカーを押して公園までいくのはけっこう大変ですよ。歩道がもう少し広いと、きっと歩きやすいですね。

結婚したときから女性を不安が襲う
斉藤 結婚してから、ずっと子供ができるかどうか不安でした。妊娠後は、もし子供に障害があったら、先天的な病気があったら、死産したら、と悪いことばかりを考えてしまいました。

上田 今は情報が先に伝わります。妊娠しているとき、テレビなどで病気の子供たちの姿を見ると、私も…と不安になってしまう。女性はだれもが、健康な赤ちゃんを産むことにプレッシャーを感じるのではないでしょうか。

山口 最初の子供のとき、周りに相談できる人がいなくて、安産祈願のお守りに向かって、「元気な子供が産まれますように」と毎晩祈りましたよ。
 高い年齢での出産を控えた友達から相談を受けたこともあります。私は他人に相談する勇気がなかったけど、相談して不安を解消しようとしている彼女は立派だと思いました。

今井 女性は結婚したときから、「健康な子供を産むことができるのか」と心配します。そんな女性を、周りの人が優しくサポートしてあげてください。子供が生まれた瞬間、女性はホッとするのではないでしょうか。生まれてきた子供の手と足の指を数える人や感極まって泣き出す人もいますよ。

発育には個人差がある、とわかっていても…
斉藤 初めての子育てで、今もわからないことだらけ。夫と3人で暮らしているので、近くに相談できる人もなく、育児書に頼ることが多かったです。やはり、育児書どおりにはいかないことにかなり戸惑いました。ミルクが少なくないか、首のすわりが遅いけどいいかなど。今では「そのくらい大丈夫」といえることが、そのときはとても心配でした。

山口 子供がほ乳瓶に慣れなくてミルクを飲もうとしなかったとき、たくさんのほ乳瓶を試したけれど飲みませんでした。友達に相談したら、「大丈夫よ」と言われて安心しました。子供も自然とほ乳瓶に慣れていきました。

上田 ミルク缶には、子供の成長にあわせたミルクの量や回数が書いてあります。その量や回数より子供の飲むミルクが少ないと「なぜ飲まないのか」と不安になり、多く欲しがると「与えていいのか」と迷ってしまう。ほ乳瓶の目盛りにあわせてミルクを与えるので、子供がたくさんミルクを残すと心配でしたね。

今井 子供の発育段階で、後で思えばちょっとしたことを、お母さんはそのときはすごく不安に感じます。個人差があるとわかっていても、育児書などの目安が気になってしまうようです。

斉藤 健診のとき、ほかの子供とつい比べてしまいます。ほかの子供はお座りができているのに自分の子供ができないと、「どこか悪いのでは」と心配してしまう。最近やっと、子供によって発育の早さが違うことを感じてきました。

上田 発育が早いと安心ですが、遅いと心配ですね。ほかの子供と単純に比べられない、とわかっていてもついほかの子供を見てしまう。また、しかり方やほめ方など子供のしつけの仕方で迷うことがあります。

今井 発育についての相談が多く寄せられます。乳児期は、離乳食を食べてくれない・首のすわりが遅い・お座りやハイハイをしないなど。1歳6カ月くらいでは言葉について。3歳になると、おねしょが続いているなどです。
 何かと自分の子供を比べたとき、自分の子供の発育が遅いと、個人差があるとわかっていても親は不安になります。育児書と比較したり、ほかの子供と比較したりと…。必ず発育には個人差があり、育児書には平均的な目安が書いてあることを忘れないでください。


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