コンピュータ西暦2000年問題



コンピュータ西暦2000年問題とは

 最近、新聞やテレビでも取り上げられているコンピュータ西暦2000年問題とは、西暦2000年を迎えたとき、コンピュータが期間の計算を間違えたりするなどさまざまな障害を起こしてしまうのではないかということです。
なぜ、コンピュータがトラブルを起こすのかということですが、かつてコンピュータ内部で日付管理のため、「年」を西暦の下2桁であらわしてきました。これは、初期のコンピュータが現在のものと比べて容量が少なく、処理能力も低かったためで、今年は「99」で来年は「00」となり、1900年と同じ形であらわすことになります。
 コンピュータは、西暦2000年と1900年の区別ができず、期間の処理を誤るなどの障害が発生してしまいます。
たとえば、電気、電話、水道などのライフラインをはじめ金融機関の利息計算や列車、飛行機などの運行管理、身近なところではビデオの録画予約まで、コンピュータが管理している日付の情報は膨大にあります。
 こうした機能が障害を起こすと、高度にネットワークを構成している現代社会では大変大きな混乱をきたすことが考えられます。
 このため、各企業ではこのコンピュータ西暦2000年問題への対応に万全を期すよう、全力で取り組んでいるところです。

市役所でも対策を進めています
 
 西暦2000年まで、あと90日。市では市民の皆さんの大切な情報を守り、市民生活への影響を出さないよう対策を進めています。
 市役所では、住民登録をはじめとして、税金や保険料の計算、納付記録などに市民の皆さんの氏名や住所など必要な情報をコンピュータに保管し、さまざまな業務に活用しています。
 このように市の毎日の事務処理にコンピュータは欠かせないものとなっており、コンピュータ西暦2000年問題が発生すると、市民生活に重大な影響が及ぶものと考えています。
 そこで、市では昨年からこのコンピュータ西暦2000年問題への取り組みを開始し、コンピュータのプログラム修正を進めています。
 また、昨年来コンピュータの日付を2000年に変更し、通常の業務が問題なく行うことができるかという模擬テストを行っています。
 さらに現在、万が一コンピュータが使えなくなった場合に、日常業務をどのように行って、市民生活への影響を最小限に止めるかという「危機管理計画」の策定も進めています。
 先月の9日は、99年9月9日と「9」が並び、「999」がデータやプログラム終了の意味で使われることがあるため、コンピュータが誤作動する恐れがあるとして、関係職員が8日夜から9日未明まで確認作業を行いました。
 幸い、この日は何も問題は発生しませんでしたが、12月31日から1月1日にかけても確認作業を行う予定です。
 
ご家庭でも備えを お願いします

 皆さんのご家庭にも、インターネットなどに使われているパソコンや制御用に「マイクロコンピュータ」と呼ばれる小さなコンピュータチップが使われている家電製品がたくさんあります。ビデオの録画予約や炊飯器やエアコンのタイマー、電話機やファクシミリなどが考えられますが、これらにもコンピュータ西暦2000年問題が発生する可能性があります。  
 各企業も2000年問題については、情報の開示を積極的に行っていますので、対応状況を照会することができます。機器の確認などの対策をしましょう。
 皆さんにも、このコンピュータ2000年問題に関心を持っていただくとともに、身近なところからの備えを
お願いします。


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