結核とは、空気中に存在する結核菌を吸い込むことが感染のきっかけとなります。
多くは体の免疫によって発病は抑えられますが、感染者の免疫力が低下した場合、肺に残った結核菌が活動を始め、症状を引き起こすこともあります。
結核は正しい治療を行えば治る病気です。
生後1歳になる前に接種するBCGワクチンは、結核の重症化を予防する効果があるため、重要とされています。
結核の患者数や罹患率は年々減少しているものの2021年には国内で1年に1万人以上の新しい結核患者が発見され、1〜2千人前後の方が命を落としている日本の主要な感染症です。
可茂地域では、10〜40代の若い世代の方に多い特徴があります。職場等の定期健康診断を受け、早期発見予防に努めましょう。
健康的な生活で免疫力を高めることで結核の予防につながります。運動、十分な睡眠、バランスの良い食事、タバコを吸わない等生活を見直してみてください。
早期発見のために1年に1回は胸部X線検査を受けましょう。
市では肺がん検診(40歳以上)・結核検診(64歳以上)にて胸部X線検査を実施しています。
痰のからむ咳、微熱、身体のだるさが2週間以上続くときには、医療機関を受診しましょう。また自覚症状がなくても、胸部X線検査で異常影を指摘され、精密検査の結果、結核と診断されることもあります。
結核の常識2023