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正眼寺(しょうげんじ)

正眼寺イメージ 元徳2年(1330年)、関山無相大師が開山した臨済宗妙心寺派の妙法山正眼寺は妙心寺の「奥の院」とも呼ばれる道場である。

 正面の石段を登りつめて山門をくぐると、左手に鐘楼がある。この鐘は、寛文13年(1673年)に作られたとされている。この鐘楼のすぐ奥、本堂の正前には、樹齢300年と推定されるしだれ桜があり、寺の厳かな雰囲気を一層引きたたせてくれている。しだれ桜は、昭和46年、市の文化財に指定された。

 本堂の左手の高台に、17世紀に自領地を正眼寺に寄進したこの地の領主佐藤吉次の霊屋が建立されているが、霊屋の用材には3代将軍徳川家光の霊廟を日光に建てた材木の残りを使ったとされている。これにはおもしろい逸話が残っており、家光の霊廟建材の残りという名目ではあったものの、わざと良材に傷をつけて正眼寺に持ち込んだという。

 宝蔵と看守寮を従えて建っている佐藤吉次の霊屋の中央には吉次の彫刻が祭られ、また宝蔵には佐藤家の甲冑や古文書などが収められている。このうち甲冑4領は室町時代から戦国時代にかけて作成されたもので、昭和51年に市の文化財に指定されている。

 例年、10月12日には関山大師を悼んで開山忌といわれる法要が行われる。開山忌の開催にあたっては、地元の住民による草刈りや清掃、水まきなどの奉仕作業が慣例となっており、地域と寺が一体となって開山忌を行う姿が見られる。前日の11日には僧侶たちによる「お籠り」といわれる夜を徹してのお祈りがなされ、明けて12日には大がかりな式典が開催される。山門とは反対に位置する町中の大門付近には、多くの露店が屋台を張って近在の人々で賑わう。このように、正眼寺の開山忌は地区の年中行事の一つまでになっている。

 また、夏には一般市民を対象とした座禅を交えた夏期大学を広く一般に開設しているが、そのほか座禅による修行も開放している。参加者の中にはプロ野球でおなじみの川上哲治や王貞治、星野仙一などのスポーツ界の人々をはじめ、皇室や政界、財界の人々も数多く参加している。

 一方、正眼寺の境内には正眼短期大学が設けられているが、全国で最も学生数の少ない大学として、よく雑誌や新聞などのマスコミに取り上げられている。 

住所 美濃加茂市伊深872-2
電話 0574-29-1369
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