坪内逍遙生誕記念祭 シェークスピア劇「ヴェニスの商人」

昨年と今年、坪内逍遙生誕記念祭のシェークスピア劇は、一般から参加者を募集して上演。劇団「根本嘉也と小羊たち」の指導のもと、参加者は役者や裏方として、プロの劇団の芝居づくりを学びます。 　今年上演されたのは「ヴェニスの商人」。短い準備期間にもかかわらず、参加者は劇団の一員となって、みごとな舞台を見せてくれました。 　市教育委員会と共に記念祭を主催するのは、坪内逍遙博士顕彰会。逍遙を中心としたまちづくりに、重要な役割を果たしている市民団体です。

根本先生の指導で、参加者たちの演技も日を追うごとに上達

演劇ワークショップ 　坪内逍遙生誕記念祭で、毎年シェークスピア劇を演じている劇団「根本嘉也と子羊たち」。その代表である根本嘉也さん（写真左）が、「演劇ワークショップ」で市民に演劇を指導。8月から始まった今年度のワークショップの成果は、2月中旬に文化会館で行われる発表会でみなさんに披露。 　参加者たちの舞台を、ぜひ見に来てください。

坪内逍遙博士顕彰会　佐光辰巳さん（太田町） 逍遙への関心が高まることを期待 　坪内逍遙博士顕彰会では、次の世代に正しく詳しく逍遙のことを伝えるため、史実や資料などを研究しています。また、逍遙が晩年を過ごし、亡くなられた地である熱海市（静岡県）を訪れたり、早稲田大学内にある財団法人逍遙協会と交流をしたりして、郷土の偉人逍遙の顕彰に努めています。 　逍遙のことを広く市民に知ってもらう活動としては、逍遙に関する数々の文化事業を市と協力して行っています。坪内逍遙生誕記念祭もその一つです。毎年記念祭に上演されるシェークスピア劇では、一般から参加者を募集。知人が参加しているのを見たり、自ら演じたりすることによって、逍遙や演劇への関心がみなさんの間に高まることを期待しています。 　そして、現在218人の顕彰会が、次第にその数を増していくことを楽しみにしています。

VOICE

井上聖子さん（西町） 　高校に入学して演劇部に入部。次の年から、記念祭のシェークスピア劇には毎年参加しています。世代の違う人とも知り合いになることができ、同じ市内にこんなにたくさん演劇の好きな人がいることに驚きました。それはまた、発見でもありました。 　逍遙の生まれたまちにもしも劇団が結成されたら、入団する人はきっとたくさんいます。そのときは、わたしもぜひ仲間に加わりたいと思います。

田口佐知子さん（川合町） 　演劇「ヴェニスの商人」に参加した私。学生のころから演劇が好きで、社会人になってからも演劇とはかかわりを持っていきたいと考えていました。「ヴェニスの商人」の参加者に応募して、日常とはちょっと違う世界に足を踏み入れ、まるで合宿に来たような気分ですべてを楽しむことができました。 　 　出会った仲間たち、根本先生、また会える日が楽しみです。来年参加するみなさん、ご活躍を期待しています。

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