第4会坪内逍遙大賞受賞記念
立体朗読劇「沓手鳥孤城落月」

  平成6年、市制40周年を迎えたこのまちが「逍遙のふるさと みのかもの新たな旅立ち」を合い言葉に創設した坪内逍遙大賞。第4回を迎えた今年は、劇団「前進座」が受賞しました。
 10月5日の授賞式では、前進座に演出・指導を受けた加茂高校演劇部が、逍遙作「沓手鳥孤城落月」を立体朗読劇として上演。会場は大きな拍手に包まれました。
 逍遙から前進座へ、そして若い世代へと受け継がれたものは、いつの日かこのまちで花開くことでしょう。


古い言葉使いと劇の理解のため、8月から始まった練習の大部分を台本読みに費やした

本物の衣装を身につける。自分では着られないので、桐山先生に着せてもらう

10月に入り、ようやく本格的に振り付けを習う。立ち回りは見せ場だけれど、演技は難しい

プロと同じ衣装を着て練習。
何度もダメ出しをして演技を煮詰める。
本番を明日に控えた最後の練習


前進座
高瀬精一郎さん(演出家)

逍遙生誕の地に思うこと

 逍遙先生の偉大な功績は、今さら述べるまでもありません。前進座が先生から直接指導を受けたことや、先生の作品をいくつも上演してきたことは、私たちにとって誇りであり喜びです。
    このたび、前進座が逍遙先生の生まれたまちで加茂高校演劇部の立体朗読劇を演出・指導したことは、とても意味のあることです。逍遙先生から受け継いだものを、前進座を通して加茂高校演劇部に、そして市民のみなさんに伝える。それは、第4回坪内逍遙大賞を受賞した前進座の使命であり、ささやかな恩返しです。
 市民のみなさん、坪内逍遙生誕の地に住んでいることを誇りに思い、郷土の偉人にもっと関心を持って大切にしてください。
 このまちの10年後・20年後に期待しています。


VOICE
「高瀬精一郎先生、桐山里昇先生、平田治子先生、ご指導ありがとうございました」
「初めての古典劇。セリフには苦 労しました」
「勉強になりました」
「また教えてほしいな」
「卒業して進学したら、また演劇 部に入りたい」
 演劇界のトップクラスから指導を受けた加茂高校演劇部。前進座に学んだことを、後輩にも伝えてください。その一つひとつが、演劇部の宝物として受け継がれていきます。




逍遙のふるさとに新しい風が吹く 目次

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