今何ができるか見直そう私たちの暮らし

太陽熱で省エネ
木村弘さん 蜂屋町


 我が家では、昨年家を新築する際に太陽エネルギーを利用したソーラーハウスにしました。屋根に設置した太陽熱コレクターの熱で温めた水を、ふろや台所などで使っています。
住宅の設計も、窓の配置を工夫して夏は風通しがよく、冬は窓ガラスを二重にしたペアガラスで熱が逃げないようにしました。おかげで夏は、エアコンなしで過ごせました。床下暖房もこれから初めての冬を迎えますが、天気の良い日には太陽熱だけで、補助熱源のボイラーもあまり必要なさそうです。まだ、太陽熱発電装置は設置していませんが、将来を考えてそのための電気配線は建築時にすませました。
 この家を建てるときには、地球温暖化のことは「少し知っている」程度で、割高でも維持費が少なくてすむのでは…と。でもこれを機会に将来少しでもいい環境を残せるように、省エネに努めていきたいと思っています。最近では、買い物用の大きめの布袋も買いました。車もアイドリングストップを心掛けています。


車を使う時は経路をメモして
馬場友子さん 加茂野町


 ごみを処理するにもエネルギーを消費しますので、なるべくごみを出さないように心掛けています。生ごみはぼかしを使って処理。食品トレーや牛乳パックは、洗ってスーパーなどの回収ボックスへ出しています。どうしてもできてしまうビニールなどのごみは、家庭で燃やすと有毒なダイオキシンが発生するものもありますので、ごみとして出します。でも、1週間で1袋くらいですみますよ。
 買い物などで自動車を使う時も、経路をメモして余分に走らないようにしたり、ほかの用事も一緒に済ましたりするようにしています。
 地球の温暖化は、これからも長くかかわっていかなければならない問題だと思います。次代を担う今の子供たちのためにも、学校でこの問題を取り入れてもらいたいと思います。


こつこつとできることから
中山千津子さん 山之上町


 昨年5月ころ知人から温暖化のこと知りました。まずテレビなどの待機電力を使う電気器具など、必要ない時は電源のスイッチを切ったり、コンセントを抜いたりするようにしました。
 買い物などはごみを出さないように以前スーパーでもらった袋を持って行って何度も繰り返し使っています。過剰包装のものやしょうゆなどのプラスチック容器に入っているものは買わないようにしています。
また、スーパーではパック売りされているものがほとんどですので、余分に買ってしまいます。無駄をなくすためにも、最近ではばら売りしてもらえる近くの食料品店などで必要な分だけ買うようにしています。それに魚など汁の出るようなものが入る、ビニール製の食品保存容器も何時も持ってでかけるようにしています。
豊かな生活に慣れてしまった私たちですが、普段の生活を見直してみると、ちょっと我慢すればできることはいっぱいあります。
皆さんも少しづつでいいからこつこつと初めてみませんか。私たちの生活が変われば、きっと生産や流通などの仕組みも変り、企業も変わらざるを得なくなると思います。


今何とかしないととんでもないことになる

地球温暖化は、私たちの暮らしに大きくかかわっています。これまでの私たちの暮らしは、大量生産・大量消費・大量廃棄を繰り返すことで成り立っていました。この暮らしを支えるために必要なエネルギー、特に石油や石炭などの化石燃料を消費するときに二酸化炭素が発生していたのです。ます。
 家庭生活の中で消費されるガス、灯油、テレビ・冷蔵庫・エアコンなどを使う電気を発電するための燃料、自動車の排気ガスなど暮らしに密接にかかわっています。この家庭生活から排出される二酸化炭素は、わが国の排出量の約2割を占めています。しかも、平成2年から平成5年の間に11%も増加しています。また、家庭で使う製品や日用品などの製造・運搬やこれらを廃棄するための処分に使うエネルギーなどから発生するものなどを加えると5割近くも占めています。
 今、私たちには、生活様式の転換が求められているのです。これまでの過剰なまでに便利な生活、大量消費・使い捨ての生活から省エネ・リサイクル型の生活へと暮らし方を変えなければ、暮らしそのものが危うくなってしまいます。私たちの生活が積み重なった結果が、いまの地球環境に悪影響を与えているのです。
 私たち一人ひとりが今、行動を起こさなければ温暖化は待ってくれません。子供や子孫のために第1歩を踏み出しましょう。地球の温暖化を防げるのはあなたなのです。一人ひとりの人間なのです。



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私たちの暮らしと地球の温暖化
CO2 削減のための暮らしの工夫
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