違法駐車は悪い

　「ちょっとの間だけだから」「いつもここに止めてるから」みなさんはそんな軽い気持ちで、駐車禁止と知っていながら、道路に車を止めていませんか。
　こうした違法駐車は、交通事故を引き起こし、人の尊い命を奪う「悪」です。ここで「悪」の実体を紹介します。

交通渋滞を生む
こんな経験ありませんか？
ー渋滞に遭遇。「あれっ。いつも、ここは渋滞しないのに。今日は工事かな？」
ー前の車が、急に右側へ車線変更。「危ないなぁ」と思いながら、あわてて自分も右側へ。
　こんなとき、その先には、あなたの行く手を阻む路上駐車があったのでは…。
　路上駐車は道幅を狭くし、交通の流れが悪くなり、渋滞を生み出します。後続車は、右へ危険な車線変更をしなくてはならなくなり、交通事故が発生する危険性は高くなります。

歩行者を危険にさらす
こんな経験ありませんか？
ー駐車車両が邪魔で、歩道を歩けない。「仕方ないから、怖いけれど車道を歩こう」
ー横断歩道を渡りたいけど、駐車車両が邪魔で、車が来ているのかわからない。
ー運転していたら、駐車車両の向こう側から、突然子供が飛び出してきた。
　歩道に駐車車両があると、歩行者は車道を歩くことになり、大変危険です。
　横断歩道近くに駐車してあると、横断歩道を渡ろうとする歩行者は、車が来ているのかわかりづらく、無理な横断をすることにもなります。

緊急車両を通さない
　「火災発生、その時…」は、フィクションですが、同じような事件が現実に起こりました。
　昨年の６月10日未明、可児市の清水ヶ丘団地で３人が焼死する火災が発生しました。このとき、６台の消防車が緊急出動。 しかし、そのうち２台の消防車は団地内の路上駐車に通行を妨げられ、火災現場への到着が遅れました。
　もし、団地内の路上駐車がなかったら…被害は少なくてすんだかもしれません。

道路工事ができない
　水道や下水道の工事・道路改良工事など、私たちの暮らしをさらに快適にするため、いろんな工事が道路で行われています。しかし、工事現場に車が止めてあり、工事ができないことも。水道などの緊急工事では、路上駐車のために工事が遅れると大勢の人が迷惑します。
　また、ごみ集積場所に車が止めてあると、スムーズにごみを回収できません。残されたごみは悪臭を漂わせ、周囲の人が困ることになります。

道路の秩序を乱す
　「みんなが止めているから、止めてもいい」「警察に捕まらなければ、止めてもいい」つい、一人がそんな軽い気持ちで道路に駐車すると、その前後に２台、３台と駐車車両が増えていきます。これは、開店中の店の前や夜のアパートの周りの道路に、多くみられる現象です。
　一人の安易な駐車がその付近の道路の秩序を乱し、違法駐車が常に行われることにもなりかねません。 		　 　 　

横断歩道に駐車してはいけない。歩行者は横断歩道を渡れず、仕方なく危険な車道を横断してしまうことが多い。





幼い子供たちの目線の高さでは、路上駐車が邪魔になり、近づいてくる車を確認しづらい。車の陰から子供たちが飛び出すことにも。





火災が発生したとき、これでは消火栓が使えない。





歩道の点字ブロックは、目の不自由な人の大切な道しるべ。自転車で点字ブロックを隠さないで。


覚えていますか？免許をとったときのこと　駐停車○×クイズ

QUESTION
1.道路のまがり角から5m以内の場所には、駐車してはいけないが、停車ならしてもよい。
2.駐車禁止の場所であっても、荷物の積みおろしの場合は、時間に関係なく車を止めることができる。
3.道路工事の区域の端から5m以内の場所は、駐車も停車も禁止されている。
4.どのような路側帯であっても、その中に入って駐停車をしてはならない。
5.人の乗り降りのための停止でも、5分をこえると駐車となる。
6.危険を防止するためであれば、駐停車禁止の場所であっても停車してもよい。
7.消火栓・消防用機械器具の置場・火災報知機から5m以内は、駐車禁止である。
8.横断歩道や自転車横断帯とその手前5m以内は、駐停車が禁止されているが、向こう側5m以内は禁止されていない。
9.道路に駐車した場合、車の右側に2.5m以上の余地があれば駐車をしてもよい。
10道路に平行して駐停車している車の右側には、駐車してはならないが、停車ならしてもよい。

ANSWER
1.×（駐車も停車も禁止されている）
2.×（荷物の積みおろしであっても、5分をこえて車を止めてはいけない）
3.×（駐車は禁止されているが、停車は禁止されていない）
4.×（一本線の幅の広い路側帯は、左に0.75mあければ入って駐停車できる）
5.×（人の乗り降りは、5分をこえても駐車にはならない）
6.○（危険を防止するためであれば、禁止場所でも駐停車は認められている）
7.×（火災報知機は、1m以内が駐車禁止になっている）
8.×（向こう側5m以内も駐停車禁止場所である）
9.×（2.5mではなく、3.5m以上の余地がなければ駐車してはならない）
10×（二重駐停車は禁止されており、停車もしてはならない）



違法駐車　　これは許されない犯罪です
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