第4回タウンミーティング

テーマ 「子どもと家庭、地域、学校について」市連合PTAの皆さんと

と き 平成20年11月7日(金) 午後7時30分から午後9時

ところ 美濃加茂市中央公民館

参加者 22名

                                          

  会議の内容  

子どもや社会を取り巻く環境も時代の移り変わりとともに大きく変化しています。そこで、市連合PTAの皆さんと、「子どもと家庭、地域、学校について」話し合い、それぞれのかかわりなどについて、ご意見ご提案をいただきました。

 

市長  本日は貴重なお時間をいただき、また、日頃は、PTA活動、市政に関してもご協力いただきありがとうございます。

    普段活動してみえる中で感じておられることなど何でも結構ですので、ご意見をお聞かせください。

 

Aさん 加茂野小学校は児童数が約700人弱いる。先日小学校で保健士さんの話があったときの資料の中に、全国、美濃加茂市、加茂野小学校の運動能力の平均グラフがあり、加茂野小学校は全国平均の運動量を微妙に下回っていて、少しがっかりした。この前、運動会があり、競技種目で50m走とプログラムに書いてあるのに本当は距離が45mしかない。これは運動場が人数に対して狭いうえ、保護者のスペースを確保したため距離を縮めることになってしまったわけです。以前、昼休みの運動場の様子を見たことがあるが、子ども達がぶつかるような感じだった。財政上難しい事だとは思うのですが、運動場スペースの確保をお願いしたい。

 

Bさん  確か蜂屋小学校も平均より下だったと思う。

 

Aさん 児童一人当たりにするとそんなに面積が狭いわけではないが、これから加茂野地区は農地が2年以内に160数千坪、宅地に変わるとの話も聞いているので、今後も児童数が増えることを考えると益々狭くなってしまう。体育館も全校生徒が入れない。このことは加茂野のワークショップでも1番の課題に掲げていることです。

 

Cさん 先日、外国人生徒が50%を占めるという豊田市西保見小学校へ視察に行った。西保見小学校と美濃加茂市の異なる部分は、西保見小学校の外国人生徒は日本で生まれた子がほとんどで、美濃加茂市の場合は外国で生まれてある程度の年齢になってから日本に来たという子が多いこと。西保見小学校の場合は、県から派遣された先生が5名、市から4名となっていて、外国人生徒は多いが非常に恵まれた環境にあるということを見てきた。美濃加茂市の場合は、毎日出勤される人が1人、週に2・3日の人が2人という現状です。以前は、外国人生徒は古井小学校、東中学校に多いという感じだったが、今では美濃加茂市全体のことになってきているので、市にも力を入れて早急に取り組んでいただきたい。西保見小学校は、1年生では70%、学校全体では約57%ということで、PTAの組織にも外国人保護者の方に参加してもらうよう、変わってきているようです。

先日、東中学校の放課後支援活動も拝見する機会があった。学年ごとの島になっていて、子どもたちも落ち着いて、ボランティアの方達の指導を受けていた。美濃加茂市の場合は、ブラジル人友の会などの外国の方が積極的に活動されているが、西保見の場合は、日本人に頼っているという感じを受けたので、その辺については、心強いなと感じた。

 

市長  外国人の話がでましたので、各学校での課題がありましたらお聞かせください。

 

Dさん 来年度の古井小の新1年生120人程のうち、20数名の子が外国人で、ブラジル、フィリピン、ルーマニア籍の子どもが入学する予定。2年生には中国籍の子どももいる。これまではポルトガル語での対応が主でしたが、他の言語の対応に苦慮している。西保見は、以前は500人くらいの児童数でしたが現在は200人くらいに減ってきていて、クラスも学年1クラス、多い学年で2クラス、日本語の授業についていけない外国籍児童については、まったく同じ授業を日本語とポルトガル語で授業を行うというようになっているようです。古井小も児童数が減ってきているが、通訳や支援していただける方をもう少し増やしていただきたい。ブラジルの方と話すときの大きな壁はやはり言葉で、もともとの意識の違いもあるが、通訳を介して話すと日本人同士で話すことと比べると3倍くらいの時間がかかる。通訳の問題だけではないかもしれないが困っているので、対応をお願いしたい。

 

Eさん 山手小でも外国籍児童数は増えていて、日本語教室で日本語を教えるなどの活動はしている。先生と話していてもやはり授業の点では苦労しているという話を聞く。山手小も教室自体に余裕があるわけではないので、これから児童数が増えていったときにどういう対応ができるかということは、先生の方でも検討してもらえると思うし、PTAでもできることは協力して対応していきたい。すでに古井小では多くの外国人児童がみえるので、そういった学校を参考に対応していきたい。

 

Fさん 市としては学校の通訳の方を増やそうとは考えていらっしゃるのですか。

 

市長  もちろん考えてはいますが、なかなか追いついていかないのが現状です。今、来年度の予算の時期ですが、美濃加茂市も厳しい状態です。

今日、ハローワークの所長さんとお話したのですが、市内の企業情勢も急激に変わってきているようです。すぐにどうということはないと思いますが、一番に影響を受けるのは外国人の方なのではないかと思っているところです。

    先日、群馬県太田市に視察に行きました。その時、小学校2校の授業を見てきました。太田市の場合は、外国人児童の対応を学年で分けず1クラスに集めて担任をつけて、日本人教師1人、バイリンガル(免許有)1人、通訳(免許無)1人の3人体制で授業を行っていました。生徒は、音楽や体育などは皆と一緒に授業を受けて分からない授業だけ別の教室で受ける体制を取ってみえました。太田市では非常に進学率も高く、色々な方法を行ったうえで、現在はこの方法が一番良いと判断されているようです。西中を見学したときに、外国籍の生徒さんが授業中に机に伏せて寝ているのを見て、その子もかわいそうだし、一緒に授業を受けている子にとっても良くないことだと実感しました。1対1で教えるのが望ましいとは思いますが、それは困難ですので、なんとかその現状を解決できるようないい方法がないかと思っています。教育委員会でも考えていますが、そういう面に予算が回せるように努力はしています。来年度は三和小学校にも外国人生徒が入学する予定です。先ほど話した太田市の場合は、50校ある学校のうち9校だけに外国人生徒を集めて、その9校に外国人クラスを各1クラス編成して対応しています。美濃加茂市の場合は住んでいる場所で校区が決まっていますが、先進地の良いところを取り入れながら対応していかなければと思っています。これは教育委員会も考えていることとは思いますが、私が見てきた現状はそうでした。

5月にブラジル移住100周年ということでブラジルに行ってきました。ブラジルでは小学校から落第制度があるそうです。ポルトガル語も日本語も中途半端という子どもたちがいてその対応に困っていて、そのような子たちの支援をNPO法人がしていくという話を聞きました。

    今後一般的には人口減少社会となっていくことが想定される中、美濃加茂市は人口増(日本人も外国人も)になると見込まれています。そういった中どこまでこのような対応ができるかは心配です。    

 

Gさん 9月18日に西中の生徒が髪の毛を切られるという事件が起きた。19年度の11月までと今年度の11月までの不審者情報の件数を比較すると、今年度は件数が半減している。これはサポート隊や地域の人の協力あってのことと思うが、安心・安全ということが問題となってきていると思う。不審者情報の内容を見ると、露出が半分くらい、次が直接人の体に触るという内容が多くなっている。これを見ると親としてはとても心配になる。こういうことはあってはならないことで、市連Pとして、協議会を設立することなどに関して、市が音頭取りをしていただけるようにお願いしたい。

 

Hさん 以前のタウンミーティングで意見があり、10月から防災無線で児童の下校時間を知らせる放送を行っていただくようになった。これは「大変良いことだ」という意見をいただいている。週2回の放送が丁度いいとも聞いている。地域の方がこの放送を聞いて、安全意識が高まっているときに、見守り隊などを市で組織して、ベストや帽子を支給していただけると良いと思う。

    

Cさん ボランティアの方の気持ちが段々落ちてきた頃に子どもの声の放送を聞いて、もう一度やる気が出てきたという方がみえた。そういう方が沢山みえるようです。

 

Hさん   新聞で新型インフルエンザの記事を見て、これから寒くなり流行ると非常に怖いなと心配をしている。そういったことに対する対応も早い段階で進めていただけると良いと思う。

 

市長  外国人に対する課題は多いと思うのですが、美濃加茂市は外国人「集住都市」で他のところは「散在都市」になっています。これからのことを考えると外国人も住んでもらえるような町づくりが必要だと思います。よく「共生」という言葉を耳にしますが、共生していくためには日本人も協力していかなくてはいけません。現在、外国人の正確な実態がつかめていない状態です。それを解消するため、外国人登録台帳制度について来年度国会で法律化してもらう予定です。まだ3年くらいかかりますが実現に向かっています。

     学校で子どもたちの状況を見るとなんとかその環境を整えていかなければならないと思っています。

 

Cさん 外国人を雇用されている企業の方はそういったところは感知していないのでしょうか。

 

市長  残念ながらそういう企業が多いと思います。放課後の日本語学校の送迎などは活動支援を企業に働きかけています。

 

Iさん 日本人は子どもとはきめ細かい対応をすることが好きなのだが、外国人が多い今、それを皆に行うことは無理なこと。先ほど市長さんがおっしゃったように特定の学校に集めるということがいいと思う。ブラジル人の学校もあるのに公立の小学校を選ぶのは色々な理由があると思うが、公立の学校を選んだならある程度は覚悟をしていただく必要がある。個々の国籍の言語による対応は困難で、英語に限定するなどどこかで割り切っていく必要もある。

 

Bさん 話は変わりますが、蜂屋地区のワークショップがあったときに、高齢化が進み後継者がいないという話がでた。今、社会福祉協議会で定年を迎えるお父さんのための野菜作り講座が実施されており、今後も継続する予定とのことだった。中には農地をそのまま放っておくよりは農業をしたい人に無償で畑を貸してもいいという人もいる。野菜作りを覚えた人が畑を借りて作り、それを給食センターに納品すれば地産地消となるのでいいと思う。ただ、給食センターに納品するには野菜もカットした状態で納めているとのことなので、NPO組織ができて、貸す側、借りる側を結ぶネットワークができるとよいと思う。    

MT夢クラブでも畑を借りて子ども達が野菜を作っていたことがあって、子どもも参加することで情操教育にも繋がるし、蜂屋地区は地区以外から転居して来ている人も多いので、地域とのコミュニケーションの場にもなると思う。もともと美濃加茂市は農業都市だと思うので、それを復活していけたらいいと思う。

 

Jさん 多文化共生の意見交流会に参加したときに、食育について話した。食育で一番大事なのは、食べ物の安心・安全ということが基本だと思う。そういう中でなるべく地元の物を食べられたらとの話題で、ブラジル人は大変農業が好きで使われていない土地があるなら自分たちに畑を作らせてほしいという話があった。そういう中でコミュニケーションを取っていけば多文化共生にもなるし、そのような土地があれば教えてほしいという話があった。

 

Fさん 古井小では学校、PTA、保護者の中でそういうことを実現するための活動をしているのですか。

 

Jさん 日本人が外国人に対しての偏見や不満が多いためなかなか難しい。やはり国柄の違いもあるため同じようにできない。

 

Hさん 近くでブラジルの野菜を作っている畑がある。話が通じているのかどうかはよく分からないが、畑を通して高齢者の方とはコミュニケーションを取ってみえるようです。

 

市長  今、地産地消の話がでましたが、新しい給食センターで作る食事は約6,000食です。それをすべて地産地消で賄うのは困難です。ただ、お米は地元で取れた物を納品することになっています。

 

Cさん 岐阜県産を食べようと思うと他の商品と比べると価格が高くなります。

 

市長  そうなると給食費の値上がりに繋がったり、自分達で作った野菜をカットした状態で納品しようと思うと、O-157等の問題もあります。

    世界的には給食は各学校で対応することになっているようです。子どもたちに給食を作らせて食育教育をするということもあるようですが、日本だけは逆行しているようです。

 

Kさん 農業の話がでましたが、山之上小学校でももち米、梨などを地元の方の協力を得て作っている。山之上町は日本昭和村ができ、道路が整備されて、大人としては住みやすくなっていると感じるが、子どもにとっては他県の車が増えたり、交通量が多くなり危険が増えてきた。信号も少ないためすごいスピードで走ってくる車が多くとても危険です。太田・古井地区は元々交通量が多いので親や子どもも「気をつけなくては」という意識があると思うが、山之上町は最近急激にそうなってきたので親もそういった気があまりない。信号を付ければ解消できる問題ではないと思うが、そういったことの対策も考えていただきたい。

農業に関係してでは、道路整備により山が切り崩され、イノシシやハクビシンなどの出没が多くなってきた。畑の野菜や子どもたちが育てた梨なども食べられてしまい、せっかく育てても自分たちで収穫して食べられない状況です。そういったことも対応をお願いしたい。

 

市長  今日、山之上地区の自治会要望を受け取りましたが、まったく同じ話をしてみえました。

 

Cさん 今は動物愛護の関係で、市の方で網を仕掛けて捕獲するなどの対応はしていただけないのですか。

 

市長  そんなことはありません。有害鳥獣の捕獲はできます。

 

Iさん 太田小学校に限ったことではないと思うが、先生の帰宅時間が非常に遅い。毎日遅いと至るところで影響が出て良くないと思うので、なぜそんなに遅くなるのか調査をした方が良い。宿題を出しても先生が忙しいからその宿題を見ることができなくて返ってこないということがあるようです。

 

市長  それは、PTAの皆さんから校長に直接言っていただいた方が良いと思います。

 

Iさん 言ったことはあるのですが、学校の先生は職員間で遠慮があるようです。以前、教頭先生が木の枝を切っていたので、「なぜ、そんなことをしているのですか。」と聞いたところ、「木が道路にはみ出して、近所から苦情がきたのでやっています。」との答えだった。「それは、市に言えばいいのではないですか。」と聞くと、「すぐに対応しないといけないから。高いところの枝は、PTAの奉仕作業でお願いできないですか。」という話だったので、「お金のこともあるし、市で対応することだと思います。」とお答えしたが、そのあたりはどうなのでしょうか。

 

市長  確かに市ではあるのですが、教育委員会が学校の関係はちゃんと管理しています。

 

Iさん その辺りがしっかりと連携が取れていないようなのでハッキリしてほしい。木の剪定については毎年色々な要望があるので、優先順位で毎年延ばされてしまう。ダメならダメで「なぜダメなのか」をはっきりさせてほしい。

 

市長  先生は基本的に忙しいようですが、太田小学校は拠点校になっているようですので、レポートとか作成するべきものが多くあるのかもしれません。今は時間外手当をつけてほしいとの話もでています。

 

Iさん 手当てが付かなければやる気も下がるのではないでしょうか。とにかく帰るのが遅いです。先生たちには子どもたちと元気に接してほしいので、少しでも早く帰れるように対応してあげてほしい。

 

市長  一度、学校の役員会など皆さんの前で意見を出してみてください。

 

Iさん 今度評議員会がありますので話してみます。

市としても、学校の実態を把握するのは教育委員会の仕事だと思うので、考えてみてください。

 

Aさん 先日、視察した西保見小学校では、お金があるからできることかもしれないが、まったく日本語を理解できない子どもを学年関係なく1箇所に集めて授業を行い、ある程度理解できるようになったら普通クラスに入れるようにしていた。

少年サッカーチームにブラジルの子どもが入ったが、子どもは言葉を覚えるのが早いのでコミュニケーションが取れるが、親が全く理解できていない。親が日本語を覚えることも大切なことだと思うので、親とコミュニケーションが取れるように環境を充実してほしい。

 

市長  少しでも日本語が話せる人が入国できるというようになると良いと思います。今後の外国人政策に関しては、日本語○級以上の人が入国できるというシステムにしてほしいということは要望しています。今は稼ぐ目的で日本にいらしているので、言葉を覚えることは後回しになっていて、(稼ぎ目的の)子どもはその犠牲になっているのが現状です。今年ブラジルに行ったときの話ですが、ブラジルに住んでいる人の意見では「子どもの教育を犠牲にしてまで日本に稼ぎに行くべきではない」という意見がほとんどです。ですが、ブラジル国内は銃社会、貧富の差が激しい、寿命が短いということもあり、それを逃れるためや稼ぐという理由で日本に来て、残念ながら学校に行かせるのも託児所に預けるというような感覚で行かせている人もあるのではないかと思います。制度上、ある程度の日本語が話せないと帰国させるというように変わってくると少しは勉強してくれるとは思うのですが、親を教育していくというのは大切だけれども難しい部分があるのが現状です。

今日は、貴重なお時間をいただき、また、多くのご意見も出され有意義なタウンミーティングになりました。時間もまいりましたので、これで閉じたいと思います。本日は、ありがとうございました。

 

※ この会議録は要約してあります。

 

第4回タウンミーティング参加者アンケート集計結果