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タウンミーティング

 

平成21年度第2回タウンミーティング 「農業の夢を語ろう!」

とき  平成21年8月4日(火)
    午後7時〜8時30分
ところ 中央公民館203会議室
参加者 5人

 

会議の内容

私たちの生活の基本となる“食”を支えている農業従事者の思いを語っていただきました。様々な課題を抱えながら美濃加茂で農業に励む方々の現状を把握し、今後の農政へ期待することは何かを話し合いました。 


 

市 長 みなさんこんばんは。本日はお仕事のご予定がある中、また夜分にご出席いただきましてありがとうございます。今回のテーマを「農業の夢を語ろう!」としております。皆さん各部門において市内でご活躍いただいておりますが、それぞれの課題や市の農業について、また世界の食糧事情なども含めまして、お話をいただきたいと思います。では自己紹介を兼ねてまず一言お願いします。

 

Aさん 加茂野で主に水稲をしております。

 

Bさん 蜂屋でライスセンターを経営しておりまして、水稲を中心に営業しております。

 

Cさん 山之上で果樹を少しと田んぼを少しやっております。元々は農業をするつもりではなかったのですが、50歳過ぎてからリストラにあいまして、それで農業に携わることにしました。ここで語るような資格が無いかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

 

Dさん 蜂屋で主にいちごを栽培しております。あとは農協のアグリーアシストに所属しております。よろしくお願いします。

 

Eさん 山之上で酪農をずっとやっていて、このごろ食肉牛の育成も始めました。よろしくお願いします。

 

市 長 皆さんは農業を本業にして頑張っていらっしゃいます。日ごろ思うことを何でもいいのでお話いただきたいと思います。皆さんからいただいた課題の中で、できることは市で対応していきたいと考えております。日本の農業は課題が多いと言われている中で、皆さんも農業での夢を持ちながらも課題を抱えているかと思います。いかがでしょうか。

 

Aさん 水稲にしろ野菜栽培にしろ酪農にしろ、やはり課題は高齢化ですね。何か魅力がないと後継者はできません。うちは忙しいときに息子たちに手伝いを頼むのですが、昔の農業のように、ただ「忙しいから働け」とばかりは言っていられません。休みがほしいかどうか聞くなど、息子たちにやってもらえる環境を作っています。昔のやり方のままではできません。水稲はまだ人がおり、あまり感じていませんが、酪農とかは衰退しているのをひしひしと感じます。畜産関係者はほとんどいなくなっています。しかし水稲関係でも、これから高齢化するにつれてどうなるか分かりません。そうなると、農地はどうなってしまうのでしょうか。利益を求めて農業をやる人は誰もいません。地域のためを思って続けて、稼働率を上げないといけないと思います。他の農家の人たちにそこまでは言えませんが、農地を守ると言うことも大事です。海外では特にみんな工業に移ってしまい、農業はやらず、余った土地の価値が落ちてしまい、農地を売ってしまいます。日本もそうなってしまうのではないかと危惧しています。そうならないためにも、リーダーを何人か決めて、効率よく仕事ができるように農家の意見を聞く場を作ってもらって、将来的には専門の人たちの考えに任せてもらうということも考えていかないといけないと思います。

 

Eさん 自分も高齢の域に入ってきて、体力的に問題があります。保障もないし、きついです。しかしやっぱり好きで今まで続けています。採算が全く合わないものはやめるしかありません。私は好きでやっていますが、次の人が来たら大変です。

 

市 長 後継者はどうですか。

 

Eさん 後継者は今年来るはずでしたが、事情がありまして、2年遅れて来る予定になっております。

 

市 長 ちゃんとお見えになるのですね。その点、Aさんはどうですか。

 

Aさん 息子と娘婿、2人おります。

 

市 長 心強いですね。

 

Aさん 今、美濃加茂は外国人がかなり多いです。外国人が日本で生活するのも大変で、農期には、少しの収入でも仕事をしてくれる外国人を雇います。うちがブラジル人を雇った初めのころには苦労しましたが、今ではよくやってくれています。

 

Bさん 私は水稲をやっているだけですので、お米の事情しか分からないのですが、転作して農地を守るのが国の方針だと思いますが、今度国の方針が変われば我々はそれに左右されてしまう部分がありますので、特殊な仕事だと思います。自力で儲けられる仕組みを作れれば一番いいと思います。そのためには自分たちで作ったものを自分たちで売るという仕組みを作っていかないとこれから先厳しいと思います。

 

Cさん 果樹のほうは少し状況が違うかもしれませんが、後継者については課題です。自分はたまたま仕事をやめて退職金で食いつないではいますが、年金を早めにもうらおうかなと考えているぐらい厳しい状況です。防除の面で言えば、消毒の機械は安くても250万円、高いと2,000万円ぐらいしますので、仮に父親が機械を残してくれたとして、それが壊れて新しい機械を購入しても償却できないのではないかと思います。自分で値段がつけられない市場出荷にしていては、半値でしか売れません。今考えているのはやはり自分で作ったものを自分で値段を決めて小売に持っていける形が取れればと思います。自分は1人でやっていますので、産地直売所みたいな形でやってB級品をスーパーより安く売るとか、いいものは少し高い値段で取り引きするだとかすれば、少しはやっていけるのではないかと思います。今、山之上で果樹をやっているところでも後継者がみえるところは2〜3軒ぐらいしかないのではないでしょうか。あとは、60歳と言っても皆さん元気ですので、退職してから親が残した財産を引き継いでやろうと言う方もみえるにはみえますが、維持するのが精一杯というところだと思います。収入が上がるということはまず無いと言ってもいいでしょう。昨年ですと柿はまるっきり赤字でした。平箱で200円程度でして、箱だけでも100円ほどかかりますので、中身が約20個で100円ということになってしまいますから、どうしたらいいのか分からないという状況です。豊作貧乏なのかもしれません。例えば昭和村の道の駅に持って行って売ったとしてもその売り上げから販売手数料を取られますので、結局市場に出した場合の利益と変わらなくなってしまいます。

    うちは8月から11月の4ヶ月間だけですから、実質100日として1日3万円ずつ売っても300万円にしかならないので、それではなんともならないです。1日3万円分の梨・柿を売ろうとすると結構大変です。経営を4人でやっていたら1,000万円くらいの収入はほしいところです。これでは一般の企業に勤めたほうがいいと思ってしまいます。サラリーマン時代には苦にならなかった国民年金や健康保険などの支払いも、少ない収入から払っていかなければならなければなりません。テレビを見ると、ネット販売などいろんな形でかなり儲けているやり方もあるようですので、やり方が悪いのかもしれないです。酪農ですと芸能人の生キャラメルのように自分の作ったもので加工までして、お米でしたら袋詰めしてキロいくらといったような形にするとかそこまでやらないといけないのかなと思います。Aさんたちがどこまでやってみえるか分からないですが、お米を作って農協に出していては、儲からないと思います。最低でも一俵18,000円以上でないと合わないですよね。農協だと13,000円ぐらいですから、まるっきり赤字になりますよね。農機具の償却も難しいぐらいですよね。

 

Bさん 農協に出すくらいならやらないほうがいいということになってしまいますね。

 

Cさん 自分も2反ほど食べる分くらいを作っていますが、農地を守るためだけにやっています。1、2反の農地が点在していても、管理するのが大変です。どこかに集中して農地があればまだ何とかなると思います。

 

Dさん 農地の集積は難しいですね。Aさんのようなまとまった土地があればいいですが。市長さんとこではお酒を作っているので、酒米なんかはどうですか。

 

市 長 酒は最近なかなか売れないので…。

 

Bさん やはり美濃加茂で使うものは美濃加茂のものを使っていかないといけないと思うんですよね。美濃加茂にある施設くらいは美濃加茂の野菜や米を使わないといけないと思います。

    農協の話が出ましたけど、グリーンセンターももう少し一生懸命やってもらえるといいかと思います。

 

Dさん どうしても季節物は集まりやすいので、あんまり持っていってはいけないと言うのですよね。

 

Cさん 柿なんか特にひどいものです。軒下柿なんて言い方は悪いですが、家に2〜3本あればもうそれ以上は食べられないので、「とれったひろば」などに持っていっても山盛りになって残ってしまいます。専門家が作った柿があれば、見た目が悪いものは積み上げられてしまってもう売れないです。

 

Bさん 米は売ってもらえないです。

 

Dさん でも売っている米もありますよね?

 

Bさん それは農協の米です。

 

市 長 その農協の米というのはどういう意味なんですか。

 

Bさん グリーンセンターでは、農協が自分たちで仕入れた米しか売っていないのです。我々が米を売ろうとすると、それは駄目だと言われます。それが農協の決まりなのです。おそらく、我々が売ると、農協の米が売れなくなるからだと思います。

 

Dさん 私はいちごなどを何度もグリーンセンターで売っていますよ。なぜ米だけが駄目なのですか。

 

Bさん 農協が全部駄目というわけではないと思います。

 

Aさん 美濃加茂は産業祭もありますが、私たちはそれにも出せないのです。一度、前の課長さんに出させてくれと頼んだら、それはいいことだから是非と言われたので、乗り気でいたら、農協のほうから駄目と言われたのです。他の人たちは出しているのになぜ私たちだけが駄目なのですか。

 

Bさん 売りたいと思っても、「お米を売る」と言いづらいのです。

 

Aさん お米は売れないんですよね。売れないと言いますか、置く場所が無いと言いますか。

 

Bさん 昭和村の道の駅に置かせてくれと頼みに行ったのですが、農協の米があるから駄目だと言われまして、結局置いてもらえないのです。

 

職 員 今、農協で取り扱っているものは、米の規格が適合しているもので、栽培履歴が明確なものだけを売っているという状況です。

 

Aさん おそらくそれをやっても駄目と言われます。栽培履歴とかそれだけの話ではないと思います。

 

市 長 今日は「夢を語ろう」というテーマなのですが、私はこの4年間で堂上蜂屋柿に関してイタリアへ2回行きました。スローフード協会というものがありまして、イタリアに本部があります。ファストフードがイタリアに進出したときに、このままだと地元の地産地消の食文化が脅かされるということで、食文化を守ろうとして始まったのがスローフード運動です。世界では毎日何百種類もの種が消えてしまっています。それではいけないので残したいものを皆で守っていこうということで、ノアの方舟に見立てて、大洪水をファストフードとし、そこに浮かぶ舟に乗せるものを指定して守っていこうという運動があります。そして、私が初めて市長に就任した年の秋に、日本で何品目かが認定されたという記事が載りました。当時の農務課長に調べてもらうと、蜂屋柿が認定される可能性があるということになり、話を進めていくうちに、世界会議に招待されまして、といっても自費ですが、堂上蜂屋柿振興会の前会長、現会長と私の3人でイタリアのトリノへ行きました。トリノには世界150カ国くらいから7〜8千人くらいの人が来ていました。小規模農家の人たちが来ていまして、お互いに交流ができるような会議に私も参加し、帰国しました。そうこうしているうちに、イタリアの本部の人が調査に来たいということで翌年の2月か3月に来ました。そのときの調査で、柿を作る過程において硫黄で蒸す工程があり、それが農薬扱いになるのかどうかという話が出ましたが、最終的にそれは大丈夫でして、それから1年経って正式に認定されました。日本で認定されているのはまだ20品目くらいだと思いますが、北海道や東北のものが多いように思います。結局先ほどから皆さんがおっしゃっているように、まずは地元でできたものを地元で消費するということ、このままだと消滅してしまうものを守っていくことが大切だと思います。蜂屋柿は1千年の歴史がありますし、次の世代へ残していくことも大切です。振興会の皆さんが蜂屋小学校へ出向いて、毎年2年生と6年生が作っています。瑞林寺では、柿寺のいわれなど全部調べてありまして、ある時向こうのホームページに載りました。スローフードの会議は2年に1回しかなく、昨年の秋には正式に承認された上で、現会長、職員と私の3人でイタリアに行ってきました。日本からは20〜30人の農業をやっている人たちや高校生も行きました。向こうでは商品の説明や会議がありまして、会長に出席していただき、会長は通訳を通してご自分で説明していました。他にも、給食の在り方はどうなっているのかなど課題がいっぱいありますので、そういったところを回り、話を聞いてきました。要するに一番の問題は、毎日食べているものがどのようにできているのかすら知らないで生活しているのはいけないのではないか、農業に携わる人たちを守っていかなければいけないのではないかということです。蜂屋柿はまだ最高レベルには達していないのですが、最高レベルのものですとそれらをみんな集めて展示即売もしています。そちらのほうが大規模に食の祭典のようなことをやっていて、おそらく何十万人という人が集まっていました。そちらに合わせて会議を開くというように行っていました。ただ、最高レベルと認められるには、基本的に無農薬かそれに近い形のものでないといけないなどの条件がありますので、おそらく簡単には認められないと思います。とにかく、スローフード云々というよりも、自分たちが作っているものに自信を持てることが大事だと思います。自分たちがおいしいと言うだけでなく第三者に認めてもらうというのがいいと思います。販売に携わっている側の人がおいしいと言っても正しい評価にはならないと思います。第三者がおいしいと言うことが大きな自信につながると思います。

 

Cさん そうですね。梨や柿でも、みんなで集まって試食販売みたいな形でその場で食べて、こんなにおいしいなら少し買おうかとなればいいです。土日で開催するといっても、ワンシーズンのうちに3回くらいしかできませんが…。

 

Aさん 先ほども産業祭の話がありましたが、自分で作ったお米をアピールして、こういうものもあるんだと知ってもらうために出したいのです。その場で売ろうというわけではありません。私たちがこういうお米を作っていることを知らない人たちがいっぱいいるわけですから、まずはアピールするために私は産業祭に出たいと言っているのです。自分のためでもありますが、美濃加茂のためでもあるからせっかく頑張っているのに、自分は出られないのはおかしいと思います。

    あと、美濃加茂市では、学校給食はどうなっていますか。

 

職 員 米については農協から全て仕入れています。梨と柿については、その都度業者に依頼していますが、果実組合に発注する場合と各農家から直接必要数を集める場合と二通りあります。皮を剥いてカットする作業も合わせて業者が請け負っています。

 

Cさん 皮を剥いてカットするくらいのことはできませんか。難しいのですか。

 

職 員 子ども1人あたりの1個のグラム数が決まっていますので、梨の大きさによってカット数も変わります。なかなか大きさが揃わないので、難しいところがあります。

 

市 長 以前、他市において学校給食でO-157によって亡くなった事件がありました。ですから、手で直接触らないということも考慮しなければいけませんね。

    世界ではセントラル方式ではなくて、昔のように学校ごとに調理するところもあります。そのほうが一度に作る数が少なくなるので、ある程度地産地消に応えることができます。現在、美濃加茂は1日5,700食くらい作っており、今度特別支援学校ができると更に1日300食ほど増えます。それだけ一度に同じ味で同じものをそろえようとすると、逆に美濃加茂の皆さんが応えられない状況になってしまいませんか。

 

Cさん 全戸が協力すれば栽培できないこともないと思いますが、時期の問題ですね。

 

市 長 ところで新しい給食センターは見ていただけましたか。ぜひ一度は見ていただくといいのですが、炊飯器もつけてありますので、極端に言えば毎日でもご飯を炊ける状況にあります。保育園は各園で給食を作っています。

 

Aさん とにかく美濃加茂の人たちに私たちの米をアピールできれば、という気持ちです。

 

Bさん 市民レベルではなかなかできないです。

 

Aさん 248クラブのお祭りがありますよね。今度そちらに参加します。

 

市 長 248クラブは問題なく参加できるのですね。

 

Aさん 248クラブはいろいろな職種の人が集まって協力しているのです。産業祭はみんなそれぞれがやっているものですから、そういう風に参加できたら、自分がどういうふうにやっているかというのも見てもらえます。私たちも特別な意志を持ってやっているのです。除草剤だけは使用しますが、低農薬にしているのです。

 

市 長 今の時代、それをアピールすれば、相当売れると思います。

 

Aさん 毎日食べるものは農薬が使われていても、食べてすぐおなかが痛くなったり死んだりするわけではないので、みんな何も思わないですよね。でも食べ続けたら体に悪いものが蓄積して、よくないです。でも全く無しというわけにもいきませんから、なるべく低農薬のものを食べるようにしたほうがいいと思って、ずっとこだわってやっています。それを好んで買ってくれるお客さんもいるので、お客さんにそういう選択をしてもらって、とにかく自分を見てもらうということをやっていきたいのですが、そういう場がないのです。

 

市 長 それはいけないですね。今の話を聞くと、皆さんで協力し合って何かするという考えが思いつくのですが、いかがですか。

 

Aさん みんなで集まって何かできるといいと思います。食べ物だけでなくてもいいので、 花を栽培している方などとも協力できるといいと思います。利益はそんなに考えないで、自分たちがアピールできる場を自分たちで作れたらいいとは思いますが、なかなか難しいです。

 

市 長 最近はお年寄りの方がインターネットで全て管理して販売するような方法もありますね。

 

Cさん 誰か若い人がリーダーになって、注文を取りまとめるような方法を取れればいいと思います。そういう方が中心となって美濃加茂の産物をPRできるといいですね。

 

Aさん 私は米だけでなく野菜もやってみたいと思います。ベビーリーフといって大体20〜30日でできるものがあります。私は15日で収穫できる栽培方法で今年から始めようと思ったのですが、時期を逃してしまいました。

 

市 長 いちごのほうはいかがですか。

 

Dさん 皆さんがおっしゃるように、やはり高齢者ばかりですので、いつまでたっても心が休まらないです。価格が市場の価格ですので、昨年はキロ単価が最悪の値段でした。ですから、若い人はやりたがらないです。

 

Bさん 農作物は相場価格を自分たちで決められないのです。

 

Dさん 今は、市場といっても集荷場ですから、相対取引でスーパーが提示した値段で売買するしかないです。

 

Cさん 競りがなくなりましたね。

 

Bさん なんとか買ってくださいとお願いするような状況です。

 

Aさん 本当は自分が言った値かそれに近い値で売れるといいですね。

 

Cさん 昔は八百屋があったので競りが成り立っていましたが、今はスーパーの時代ですから、頭から値段が決まっています。費用が上がっても価格に反映できませんので、大変な時代です。

 

Dさん サービスエリアとかでは売れないのですか。

 

Cさん ハイウェイオアシスも入れることは入れます。

 

Dさん 中山道会館はどうですか。

 

市 長 中山道会館で野菜をいっぱい売っていますよ。

 

Cさん 結局どのくらい販売手数料を取られるかによります。

 

Bさん どこかで美濃加茂の特産物をPRしてもらえるような場所でも機会でも作ってもらえると本当にありがたいです。

 

市 長 今、美濃加茂ブランドを作ろうとしています。まだ具体的には決まっていませんが、農・商・工すべて連携していくという話もあります。

    先ほどの酒米についてですが、酒米というのは大粒で食べてまずいお米ですので、通常のお米を酒米にするには問題があります。

 

Aさん お店と農家が連携すれば、お米を買ってもらうということも可能だと思います。美濃加茂独自のスタイルでぜひやってもらいたいと思います。

 

市 長 この間イタリアへ行ったとき、一緒に行った人は奥様方が多かったのですが、東北の方で農家を改装した農家レストランというものが流行っているみたいです。全国にも流行りつつあるようです。このように、小売店をあてにしないで、自分たちで農家レストランを開いて、自分たちが作ったものを自分たちで調理して食べてもらうという時代になっているのかもしれませんね。奥様方に話してみてはいかがですか。

 

Bさん 私もそういったことをやりたいと思って、研究はしています。今は、一般の企業が農業に参加していて、その強みは資金力と販売力です。大きな企業なので販売先ありきで始めていますし、何億もかけて取り組んでいるそうです。我々の規模だと、お店を始めると言っても自己資金では非常に苦しいです。夢があっても踏み出せないところです。

 

市 長 研究されているだけでもすばらしいと思います。

    駅の北側は開発が進みましたが、美濃加茂独自のお店は何軒あるのでしょうか。ほとんどチェーン店ばかりです。それらに飽きた人が次に行くのはチェーン店以外のお店になると思います。

 

Cさん チェーン店の味と値段には勝負できないです。

 

市 長 ところがイタリアへ行くと全く違うのです。やはり昔からのものを大事にしているようです。日本でもそういうお店が生き残っていく状況になるかもしれません。

 

Cさん 堂上蜂屋柿も力を入れて守ってもらわないといけないですね。お年寄りばかりでは続いていかないです。小学校でやっているといっても、私たちの年代の人は誰もやってもいません。毎日管理するのは大変です。

 

市 長 先ほどのアピールする場を設けてほしいという話以外に、要望などはありますか。

 

Cさん 中山道には農作物を並べられるスペースはありますか。

 

市 長 スペースはあると思いますが、手数料がかかるかもしれません。

 

Dさん 朝市もやっているのですか。

 

市 長 朝市と称してやってはいますが、ほとんど人がいません。

 

Cさん 駅の観光案内所ではまったく売れなかったという話を聞きました。観光で美濃太田駅に降りる人は少ないですよね。

 

市 長 確かに多くはないですね。ただ、そこで果樹園の紹介してもらうとか、案内をしてもらうとかできると思います。

 

Aさん 美濃加茂は観光のメインがないですよね。ライン下りはどんな感じですか。

 

市 長 3〜4万人だと思います。昭和村が一番ではありますが、全盛期の3分の1程に減って60万人くらいだと思います。

 

Cさん 以前の売れ方とは違い、今は全然売れないです。地元の人は、野菜類は買われるのですが、梨とかはそんなに買わないです。

 

市 長 本来だと観光客が買っていくのですね。

    先ほどのお米の話ですが、普通のお米と低農薬のお米では、味や価格はそんなに違うのですか。

 

Aさん それほど高くはないです。知らない人が多いので、知り合いにしか売ってはいませんが、体の健康のことを考えている人が食べてみようかとなればいいです。それほどたくさんのものはできませんが、有機の肥料も使っています。

 

市 長 「有機」をうたおうとすると何か厳しい規制があるのですか。

 

Aさん 周囲に農薬を使っている農家がないことなどありますが、そこまでやっていると何もできなくなってしまいますので、米に関してうちはこういうふうにやっていますよとアピールするだけです。

 

市 長 海外では有機に対する規制が違い、世界統一されていないところが問題ですね。

    最近、古田知事が香港やフランスへ行き、飛騨牛や本巣の富有柿などをPRしたそうです。

 

Cさん 本巣の農協に比べて、山之上の規模はものすごく小さいです。

 

市 長 山之上の梨も含めた柿園全体の規模は、結構大きい方ではないのですか。

 

Cさん 岐阜の梨といっても、統計上は微々たるものです。千葉、埼玉など関東はすごいです。新潟や富山もすごいです。富山の試験場も進んでいるように思います。

    県の職員はコロコロ代わってしまって、こちらが尋ねても勉強中だと答えられてしまいます。

 

市 長 基本的に、頼っていては駄目だと思います。

    他にも話したい話題がありましたらどうぞ。

 

Aさん 市長さんは美濃加茂の農業がどのように進んでいくと思いますか。

 

市 長 難しい質問ですね。やはり後継者の問題が一番大きいでしょう。同じことをやっていては駄目になってしまうと思います。農業で食べていくんだという意志を持った人が増えていくことが大事です。

 

Aさん 加茂野は住宅地になっていて、米を作りづらくなっています。少し音を立てただけでうるさいと言われてしまいます。特に土日の作業はしないようにしています。

 

Eさん 猪が増えて、土地を荒らされて困っています。山のほうはどこでも出ます。数が増え過ぎたように思います。

 

Cさん 今年は猟友会でカラスの駆除はしていますか。

 

職 員 してはいますが、4人くらいしか動いておりません。猪に対しては、伊深の方にもだいぶ檻を設置しました。猟友会も高齢化しておりまして、それもひとつの課題です。

 

Aさん もし、自分たちで水田を整えたり広げたりする場合、予算を組んでもらえますか。

 

職 員 国の予算にはついてはいますが、市の財政がかなり厳しい状況にあります。予算に計上したいとは思っています。頑張っている皆さんの応援をするのが農政課の仕事だと思っていますが、市の単独予算は厳しいので、県や国からの補助金などを有効に提供できればいいと考えております。

 

Aさん 測量は市でやってもらえますか。

 

市 長 このことについてよく検討していきます。最後に何かありますか。

 

Aさん 加茂野でだけでも何とか頑張りたいと思っています。息子たちが頑張ってくれればいいのですが、私も年をとりますし、やる気がなくなる前にせめて基盤作りだけでもやりたいと思います。

 

市 長 そろそろ時間が来ましたので、終わりにします。市で対応できることについては取り組んでいきたいと思います。自分たちで作ったものを自分たちで販売するという目標に向かって進むことは大事です。農業の仲間を増やしていただき、後継者の問題に取り組んでいただきたいです。1人ではできないことでもみんなで集まればできることもあります。市もできる限りの支援をします。美濃加茂ブランドを作っていく活動にも参加していただきたいと思います。

    今年の夏は天候不順が続いておりますが、少しでも収穫があがりますようお祈りしまして、本日のタウンミーティングを終わらせていただきます。ご協力ありがとうございました。

 

 

 

この会議録は、要約してあります。

 

意見・提言に対する市の検討内容

参加者アンケート集計結果



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