ブックタイトル広報みのかも11月号

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広報みのかも11月号

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広報みのかも11月号

INTERVIEW院長にお話を伺いました。みの丘ホスピタル」の児玉佳也認知症疾患医療センター「のぞいどんな病気なのでしょうか。そもそも、認知症とはいったいました。メージを持っている児童が多く「世話の掛かる困る人」というイ事ができなくなってしまう人」は「かわいそうな人」「いろんな生に聞いてみたところ、認知症ますか。講座などで市内の小学いてどんなイメージを持っていさて、皆さんは、認知症と聞認知症を正しく知る認知症は地域再建の一歩認知症疾患医療センター「のぞみの丘ホスピタル」こだま児玉よしや佳也院長KODAMA YOSHIYA児玉佳也【こだまよしや】特定医療法人清仁会認知症疾患医療センター「のぞみの丘ホスピタル」院長、老人保健施設「サントピアみのかも」施設長として、医療・介護の最前線で活躍するドクター。認知症とは、さまざまな原因で脳細胞の働きが悪くなり、日常生活に支障をきたしている状態のことで、日本人の65歳以上の8人に1人が発症している病気です。薬だけの治療には限界がありますが、最近、認知症の人を取り巻く環境を改善することで、病気の進行を遅らせたり、症状を改善させたりできることが分かってきました。認知症の人は、忘れることへの怖さや恥ずかしさ、まわりに迷惑を掛けたくないという思いなどから、本人、家族ともに外出を控えたり、家庭や地域とのコミュニケーションを避けたりと孤立しがちになります。しかし、こうした行動は、本人や家族の不安や困惑を助長させ、家族同士の衝突を引き起こしてしまいます。また、病気のうつさらなる進行のみならず、鬱や興奮、不眠や妄想など、心の症状をも招いてしまうのです。そこで重要になってくるのが、「正しい理解」と「孤立を解くこと」。地域のコミュニティに認知症の人や家族が「参加できる」場を整備したり、何気ない声掛けによる社会的な刺激を与えたりと、「人とのつながり」を絶やさないことが、認知症の人やその家族の不安や困惑を払しょくし、症状をおさえていくことになるんですね。認知症は、こうした「人の輪」が癒していくもの。幸いこの地域には、あたたかな輪がいくつもできつつあります。認知症という病気を通じて、地域の結びつきが一段と強くなり、誰もが楽しく暮らせるまちづくりのテコになる…。そんな地域コミュニティ再建の可能性すら持ち合わせているのが、この認知症という病気なのです。52017.11