ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

広報みのかも10月号

戦後71年目。毎年約五千人が原爆が原因で亡くなっています。戦争経験者の生の声、真実を直接聞くことはいずれ、できなくなってしまいます。そこで私たちにできることは―。私は長崎で、被爆当時のままの地層を見ました。そこには、割れた茶碗や湯飲みなどの生活用品や瓦が埋まっていました。しかし、すぐ上には美しい街へと復興した現在の長崎の街がありました。「戦争があったことを決して忘れてはいけない」、「この美しく安全な日常が当たり前ではない」そう感じました。「守るために生かされた。忘れることはできない。伝えるため」この方は被爆後、自分の使命をReport 02東中学校3年川島聖羅Kawashima Seira感じ、懸命に生きてきました。亡くなった家族や友達の思いを背負って。私は、このバトンをここで終わらせたくありません。核は、現在も進化し続けています。地球上には約一万五千発の核弾頭があり、その四分の一程度が一気に爆発すると地球が滅びると言われています。あの過ちを二度と繰り返さないよう、後世へ戦争と非人道的な原爆の恐怖、平和の儚さと大切さを伝えることが私たちの役目だと思います。まずは、身近なところに目を向け、考えてみましょう。仲間どうしで喧嘩などしていませんか。争い事は、双方ともに改善点があると思います。相手の立場や意見を理解しようと努め、人の良いところを見ることが私たちにできる平和への第一歩だと思います。「ちちをかえせははをかえせへいわをかえせ」これは戦争で亡くなった家族や失われた平和を取り戻そうと書かれた詩で、子どもからお年寄りまで誰もが読めるよう、全てひらがなで書かれています。私は今回、被爆者の話を聞いたり、原爆資料館の見学をしたりして、日本全国の学生と共に平和について話し合いました。原爆の爆風によってずれた遺壁や全身やけどで苦しむ人たちの写真、放射線による体への影響を初めて自分の目で見て、改めて原爆の悲惨さ、命の尊さを学びました。被爆者は講話の中で何度も「二度と戦争をしてはいけない」と訴えました。Report 03西中学校3年加藤優奈Katou Yuuna亡くなった方は戻りません。目を背けたくなる過去も変えられません。戦後71年が経ち、被爆者が毎年約五千人亡くなっている今、今回自分が学んだ事を語り継ぎ、周囲に伝えられれば、これからの未来は変わると思います。二度と戦争をしないためにも私自身が強く訴え、被爆者の思いを受け継いでいきます。広島でも長崎でも、原爆死没者名簿には毎年多くの人の名前が書き加えられています。原爆や戦争はその時のことだけではなく、治ることのない傷を残します。私はそのことを今回のピースフォーラムで知りました。ほかにも被爆したまちの中で「もとの郷里に戻そう」「家族のために頑張ろう」と少しずつ復興に向けて進んでいったことも知りました。それでも怒りや苦しみ、悲しみが消えることはありません。これは広島も長崎も同じです。そして、「世界中から戦争がなくなること」「核がなくなること」「世界中の人が笑っていられること」「平和でいられること」を祈っています。Report 04東中学校3年山本千紗今回の体験では、忘れたいことを必死で語ってくださる方、少しでも多くの人に原爆の悲惨さを知ってもらえるよう案内してくれる方がいました。私達は多くの方に感謝をしなければなりません。そして世界から戦争がなくなるまで世界に戦争、核の無残さを伝え、働きかけなくてはなりません。Yamamoto Chisa13 2016.101長崎市の平和祈念式典に参列2長崎市の学生ボランティアから原爆の被害について学ぶ生徒たち3広島市でも原爆ドームなどを見学4藤井市長と日比野教育長に派遣の報告を行う生徒たち1 2 34