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梨畑のある風景(山之上)山之上の春は、梨や柿の花が一斉に咲き誇ります。この地に果樹園ができる前は、やせた土地で松林が広がるばかりの原野でした。果樹栽培は大正10年代、地元の有志らが柿の苗を植えたことに始まります。実生苗を植えたり接ぎ木で生育したりしましたが、管理方法や日照りなどの自然条件に悩まされ、試行錯誤が続きました。それでも粘り強く取り組み、数年後、実をつけることに成功。昭和初期に耕地整理が行われると、入植を奨励、果樹栽培が本格化しました。柿に続いて、梨、ぶどうの栽培も始まっていきました。戦中は、働き手となる男性がいないことや運営資金が底をつくなど、果樹栽培に見切りをつける人がいる一方で、疎開者や引き揚げた人の中に、山之上に定住し果樹栽培を始める人がいました。戦後、果樹栽培は昭和23年(1948)に組合が設立されると、農機具や肥料の共同購入や青年改良クラブ婦人部の結成が行われ、ますます発展しました。果樹生産は年を追って増加していき、名古屋や東京の市場へも出荷されるようになり、現在では美濃加茂を代表する味覚となっています。今年も春の暖かな日差しを浴びて、梨の花が白く輝いています。問みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム?28-1110美濃加茂新24景122MINOKAMO 2016.4.1