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ベーハ小屋のある風景梨畑や水田が多く広がる、農業が盛んな山之上地区。山間を走る県道348号沿いには、屋根の上にもう一段屋根が重なったような不思議な形の建物が在ります。これは昭和20年代に建てられた、アメリカ原産の黄色種の葉タバコ乾燥室です。この中で収穫した煙草の葉を吊り込みし、数日間火を使い乾燥させるのです。「米葉(米国の葉)小屋」という意味から、通称「ベーハ小屋」とも呼ばれています。山之上にあるこのベーハ小屋は、瓦屋根と土壁で造られています。模様が刻まれた土壁の風合いと背後の山の緑とが調和し、里山の原風景ともいえる美しい景観をつくりだします。今、この小屋を描いたのりづきとしおさんの水彩画を美濃加茂市民ミュージアムで展示しています(3月21日まで)。のりづきさんは、このベーハ小屋を契機にこの地域の調査を開始し、川辺町鹿塩にも点在していることを知り、ベーハ小屋を連作で描きました。現代では、乾燥小屋という役目を終え、蔵や倉庫として使っていることも多いそうです。ベーハ小屋のある風景は、この地域のなりわいの歴史を伝える遺産の一つといえるのではないでしょうか。問みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム?28-1110美濃加茂新24景112MINOKAMO 2016.3.1