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米田富士から見下ろす米田富士として知られる山(愛あた宕ご山やま)は、標高が261メートルあります。下米田町や川辺町地内にあった旧上米田村から「米田」を冠した山の名は、この地域の人々から常に意識されてきたのでしょう。山上には、戦国時代に城(米田城跡)が築かれました。付近には、牛うしがはなとりであとヶ鼻砦跡(森山町・古井の天狗山)や馬まぐしとりであと串砦跡(下米田町今・馬串山)があり、まるで互いを探るように近接した位置関係は、往時の緊張感を想像させます。さて、明治時代初期に、この下米田で子ども時代を過ごした津つ田だ左そ右う吉きち博士は、「アタゴ山に上つたことがある。(略)ずつと先きのほうは、ヒダ川がキソ川と出会ふカハヒのあたりまで、見わたされた」と、眺望を回顧しています。また、古地図や古写真を見ると、人家や田畑、それを行き交う道が、飛騨川の川岸付近や山裾辺りに長く延びている様子が分かります。そんなふうに米田富士から見下ろしてみると、飛騨川とその両岸に沿って細長く段上に連なる平野、そこに暮らす私たちの町が、「時」と「人」の織りなす風景として見えてきます。問みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム?28-1110美濃加茂新24景092MINOKAMO 2016.1.1