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特集01次世代へつなぐ平和への思い東中学校3年ゆうか木祐香さんあらき荒私は平和体験を通して、テレビや新聞などで戦争を知るのと、実際に戦争の傷跡が残っている場所で学ぶというのとでは大きく違うということを強く感じました。長崎で、「水が欲しい」と言った男の子に水をあげられず、今でも夢に見るくらい後悔しているという話を聞きました。今なお自責の念を抱え、苦しんでおられるのです。また、平和式典でも、原爆の熱線により大きな火傷を負い、今も後遺症で苦しんでいる方が、平和への思いを一言一言振り絞るように話す姿には、本当に心を打たれました。私は昨年「ひめゆりの塔」を訪れ、私と同じくらいの女学生の、過酷な戦場でのありさまや思いを初めて知りました。戦争は私たち一人一人にどんな苦しみを与え、どのように普通の暮らしを奪ってしまうのかということを、実際に見て、聞いて、感じることが大切なのではないでしょうか。私はこの体験を糧に、過去を未来につなげていきたいです。酒西中学校3年あやか向歩華さんさこう私はピースフォーラムに参加したことを通して、唯一原爆が落とされた日本に生まれた私たちだからこそ、平和を守るためにできることがあるのだと気付かされました。今から70年前、一発の原爆が一瞬にして何万の尊い命を奪いました。その悲惨さを現地に残されていた建物が物語っていました。苦しみと悲しみしか生まない戦争をもう二度とやってはいけないと強く感じ、そのために自分ができることを行動に起こしたいと思いました。戦争を体験した方が年々亡くなっている今、若い世代の人たちがピースボランティアとして次世代へ戦争を伝える活動をしている姿を見て、自分にも何かできるのではないかと考えました。この三日間の体験を生かし、まずは家族や友達に自分が学んだこと、感じたこと、そして平和について話していくことが今の私にできる第一歩です。金西中学校3年あんじゅ井杏樹さんかないボロボロに破れた服、真っ黒に焦げた弁当箱、溶けたガラスがくっついた手の骨…。広島、長崎の原爆資料館には、目を背けたくなるような悲惨な戦争の実相がありました。今、毎日楽しく学校に行き、おいしいご飯をお腹いっぱい食べ、平和に生活している私にとって、街が破壊され、多くの人の命が奪われる戦争は、本当に怖いと感じ、身体が震えました。戦争のひどさを知り、二度と戦争を起こしてはいけないと強く思いました。私一人では何もできません。だから、一人でも多くの人に私が学んだ、戦争の非情さや平和の大切さ、思いを伝えていきたいです。私は今、毎日楽しく過ごせています。当たり前の事だけど、これも平和です。そういう何気ない事についても考えることも小さな平和につながると信じています。7 MINOKAMO 2015.11.1