ブックタイトルkoho_10

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稲田のある風景秋は果物や豆などさまざまな作物が実り、稲が収穫の時期を迎えます。昭和30年代ごろまでは、刈った稲はからげて田んぼに立てたハザに掛け、半月ほど天日干しし、その後、脱穀して稲わらと籾に分けました。稲刈りの終わった田んぼでは、落穂拾いの手伝いをする子どもの姿がありました。写真は、伊深町の水田が広がる地区のものです。山際にまちが形成され(写真中央から左)、その南側に田んぼが広がっています。昭和期の耕地整理が行われるまでは、古代の条里制の名残りと思われる地形や地名が残されてきました。現在はまっすぐに区画され、一面に広がる稲田にその姿がしのばれます。伊深では江戸時代、村を流れる川浦川の水を田んぼにひくため、せきを造ったところ、下流の羽生村(現富加町)に十分な水が流れなくなり水争いをした記録が残っています。また、収穫がままならない年が続き、年貢に苦しんだ人たちが、旗本の江戸屋敷へ出向き直訴した歴史があります。赤とんぼが稲穂に止まり、秋風に揺れる光景は、いつまでも残していきたい里山の原風景です。問みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム?28-1110美濃加茂新24景062MINOKAMO 2015.10.1