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かひやみけるにせよ、かたきにくだるにはよもあらじ。もし休なめていふ、いなとよ。いかなることにかおのれはしらねど、たゝらなりけるよ、とわらひていへば、かたはらにありておのれたしとつぶやきつゝ、もしいくさをはりなばこのあなほりもいたづおしつまりたりともおぼえず、なほたゝかふべきちからもあるに、にきたれる大洞のむらびとら、さはいへいまだわれらはさしてど、ゆゝしきことになりにたることおしはかられぬ。いはあなほりとになりましたといふ。いかなることをつぐるにや、いぶかしけれ下のみことのりをラヂオにてつたへまゐらせたり。たいへんなこせるにてらのひとおとづれてかたるに、大東亜戦争はをはれり。陛(日記原本右ページ六行目から)ゆふがたゆふげのしつらへをな「伊深日記」五巻五十七―六十頁【読み下し】昭和二十年八月十五日かひなくゆゝしきことになりにたり。(後略)もひもなくてありぬ。かかることをかおもひゑがきけむ。いふよりほかはなし。いななくなみだもなくて、たゞことばもおたゞおぼしたまへるおほみこゝろをおもひたてまつりては、なくるとおぼつかなくこゝろたひらかならず、やすきこゝちせず、むねはわきまへたれど、いかなるかたきの宣言をかうけたまへほとけず。ふたゝびみたびよみまゐらせて、さとしたまへるみりをのせまゐらせたり。よみまゐらすに、いきどほりのこゝろな(日記原本右ページ五行目から)きのふくだしたまひしみことのたへりばつ、、みすなでに〈くされながり、くだらむよりはたなれバしぬべしと、くちかへりゆく。ぐにかたかふべし。くだらむよりはしぬべきなり。さにはあらずや、とい戦の交渉、平和の会議にかれらゐやなくば、ふたゝびわれらたミュージアム展示今回の特集で紹介した昭和20年8月15日の「伊深日記」を展示し、現代の暮らしの姿を見つめます。8月11日火~8月23日日午前9時~午後5時(月は休館)みのかも文化の森エントランスホール観覧料/無料●問文化の森?28-1110※今回の特集を企画するにあたり、佐野一彦氏のあやめ次女佐野綾目氏に関連資料の提供とご指導をいただきました。ここに深く感謝の意を表しますつづけた暮らしではないでしょうか。代の私たちが忘れつつある、佐野が想い「伊深日記」に残る暮らし―それは現を見いだしたからかもしれません。に地域の連帯を感じる人間らしい暮らし中行事の中に季節を、祭りや村芝居の中かな自然とその恵みを生かしながら、年深に住むことを選びました。それは、豊佐野は終戦後、神戸に帰ることなく伊村人の姿も多くつづられています。生業にいそしみ、温かく心を配る伊深のと言う極限状態の中、つつましく日々のこの他にも、「伊深日記」には、戦争日の出来事を紹介しました。戦時中の暮らしと、昭和二十年八月十五今回の特集では、「伊深日記」から、「伊深日記」に残る暮らし7 MINOKAMO 2015.8.1