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段差のある街並み木曽川や飛騨川の川岸から、山の方へ歩いたり、自転車で向かったりすると、緩やかな坂道が続いているように感じられます。また、山手小学校のあたりから南へ進んでいくと、土地が少しずつ低くなっていくことも実感できます。こういった段差は、おおむね木曽川や飛騨川に沿っているようです。これらの段差は、約30万年前から1万年前頃までには形作られました。その頃の川が運んだ、両手で抱えるほどの石から砂にいたるまでの層が積み重なり、時には削られて段差のある地形(河岸段丘)ができました。この段差の境を利用して、美濃太田駅から坂祝駅へ向かう高山本線が造られています。段差(段だん丘きゅう崖がい)の付近には、太古からそれぞれの時代に生きた人々が集まり、生活の場を形成してきました。車が行き交うには少し難しいような細い道や古くから続く家並みを今もみつけることができます。この崖の付近に暮らしてきた古老は「涸れたことのない清水で、質のええ水がこんこんと湧いとって、皆がよう使ってきた大切な清水でなも」と語ります。古くから人々がこの場所に注目し、大切にしてきた理由の一つなのでしょう。川のほとりの街らしい暮らしの姿です。問みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム?28-1110美濃加茂新24景042MINOKAMO 2015.8.1